CIVIC - 1972.07

CIVIC FACT BOOK
CIVIC 1972.7
ホンダの積極公害対策が新しい無鉛ガソリンエンジンを実現

ホンダの積極公害対策思想が、ホンダシビックにさらに新しい技術と装備を加えました。すでに定評ある、吸入空気温度をつねに一定に保つ吸気温度自動コントロール装置、エンジンのコンディションをつねに良好に保つ冷機時カット式電動ファン、吸入ガスの霧化を良くする温水マニホールドなどに加えて、エキゾーストバルブシートに特殊合金を採用。近い将来に予想される無鉛ガソリンでも使用可能なエンジンを実現させました。
さらに、キャニスター方式の燃料蒸発抑制装置を新装備。有害成分低減のためのゆき届いた配慮が施されています。

■無鉛ガソリンを実現させた特殊合金
一般に、ガソリン中に含まれている鉛化合物の量が少なくなると、バルブシートなどが短時間で摩耗し損傷します。ホンダシビックは、バルブシートに耐摩耗性、放熱性に特にすぐれた特殊合金を採用。従来では考えられなかった、無鉛ガソリンでも使用できるエンジンを実現させました。

■高い効率を生む4サイクルOHCエンジン
定評あるホンダの4サイクルOHC機構に加えて、理想的な半球型燃焼室形状、吸・排気効率の高いバルブ配置、適切なカムプロフィル、プラグ位置など、各部は高い燃焼効率とねばり強いパワーを生む設計です。



前ページ前ページ前ページ目次次ページ次ページ次ページ