CIVIC - 1972.07

CIVIC FACT BOOK
CIVIC 1972.7
台形ボディ、ムダのないスペース配分、静かなエンジンが生む快適な室内

ホンダシビックは、有効な居住空間が得られる台形ボディを採用。加えて、コンパクトなエンジンとFF機構による合理的なスペース配分により、豊かな室内をつくり出しています。また、実際の数値だけではなく、心理的に圧迫感のないインテリアデザインも大きな特長の一つ。一年中、どんな気候でも室内を快適に保つヒーター、ベンチレーションシステム、静かでスムーズなエンジン、不快な振動を室内に伝えない独特なボディ構造など、のびやかで疲れのない「車の中の生活」のための条件がすみずみまで満たされています。

居住性

A 951
B 885
C 1005
D 872
E 253
F 1244
G 1235

■FF+台形ボディがつくり出す豊かな居住空間
台形ボディは、見た目よりも広々とした居住空間が確保できるのが特長です。さらに、FFによる床面のフラット化、完全横置きにレイアウトしたコンパクトなエンジン、全面的な曲面ガラスの採用などによって、室内は前・後席とも有効なスペースが確保されています。

■調和のとれたゆとりを物語るルーミネスインデックス6445mm
ルーミネスインデックスとは、車内のゆとりを端的に数値で表わすSAE(米国自動車技術会)規格の一つの手法です。人が座った状態での前・後席シート面から天井までの距離(A・B),アクセルペダル面からヒップポイントまで(C),後席床面から「くるぶし」を経てヒップポイントまで(D),前席床面からヒップポイントまで(E),前・後席のヒップポイント付近での室内最小有効巾(F・G)のすべての距離を合計した数字。つまり、ホンダシビックの6445mmは、部分的な広さだけではなく、全体に調和がとれた広さがあることを示しています。

■大型ドア1158mm
ドアは、狭い駐車スペースでの乗り降り、後席へのごく自然な乗り降りなどの配慮から生れた寸法。フロントシートがニュートラルの位置なら、背もたれを前に倒す必要がないほどのゆとりがあります。

■ホールドのよいフロントシート
S字形スプリング スライドレール
フロントシートは、コーナリング時でも身体をしっかりとホールドするバケット形状。シート巾も大きく、厚みも十分に持たせてあります。シートクッションは、サスペンションの特性に合った性能を持ち、しかもS字形スプリングを採用していますので底づきがなく、体圧分布も均等化しますので圧迫感がなく疲れません。

■後席にもゆき届いた配慮
リヤシートは、人体の荷重分布に合わせてクッション材の穴のあけ方や大きさを配慮した設計です。
後席に座る人の視界をよくするため、リヤシートをフロントシートより25mm高く設計。さらに、フロントシートバックとヘッドレストの形状、リヤピラーの形状を考慮して圧迫感を取り除いています。
フロントシートのスライドレール取付巾をシートいっぱいに広げ、ツマ先がシートの下に楽に入るよう、レッグスペースに余裕をもたせてあります。
■圧迫感のないルーミーなインストルメントパネル
実際の広さだけではなく、広く感じられること、視界のよさも快適居住に大切な要素です。ドライバーに余分な圧迫感を与えず、シンプルで機能的にデザインされたホンダシビックのインストルメントパネルは、目の前をすっきりとさせ、広々とした前方視界が得られるよう設計されています。

圧迫感のないルーミーなインストルメントパネル



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