時代のテーマである安全性能については、予防安全と衝突安全の両面から積極的に取り組み、人にやさしいクルマをめざしました。
まず予防安全にかかせないドライバー環境については、ルーミーな視界はもちろん、メーターパネルの視認性や各コントロールスイッチのレイアウト、操作性、シートポジション、ペダル配置などをきめ細かく吟味しています。また、インパネの見やすい位置の運転席シートベルト締め忘れ警告灯と、警告ブザーによってシートベルト着用を喚起しています。これらリラックスできるキャビンのほか、さらに光量をアップしてクリアな視界を確保するフォグライト内蔵型ヘッドライトや後続車への警告を促すハイマウント・ストップランプなどを標準装備しました。フロントブレーキは全車に放熱性に優れ、安定した制動性能を発揮するベンチレーテッドディスクを採用しています。ホンダが予防安全のひとつとして提唱するアクティブセーフティとしては、3チャンネル・デジタル制御の4輪アンチロックブレーキシステム(ABS)や新次元複合フットワークのTCVなどが挙げられます。
また衝突安全面では、ホンダが先鞭をつけたSRSエアバッグシステムが挙げられます。センサー、インフレーター、エアバッグ、診断ユニットなどをステアリング中央部に組み込んだコンパクト設計のSRSエアバッグシステム(タイプII)を全車(2.0i・C除く)にオプション設定しました。3点式シートベルトと併用することによって、衝突時にドライバーへの衝撃を効果的に緩和しています。また、側方からの衝突に対応するサイドドアビームも、フロント、リアのドアともに採用しています。シートベルトは、リアの中央座席を除き、すべて3点式ELRシートベルトが標準装備です。フロントには4段階に調節できるショルダーアンカーを採用し、あらゆる体格の人が使いやすいように配慮しました。もちろん、ボディは前後のクラッシャブルゾーンによってエネルギーを吸収し、乗員への衝撃を最少に抑える基本構造です。さらに、バンパーは微速度なら衝撃を吸収して復元する構造となっています。
これらのほか、再利用可能なパーツには樹脂材質記号およびホンダマークを表示し、リサイクル性を向上させました。 |