ACCORD/ACCORD Euro-R/ACCORD WAGN FACT BOOK
ACCORD/ACCORD WAGN 2002.10.10


ロングツーリングでも快適に移動でき、しかも心地よいエンジンサウンドや上質な走りをリニアに感じられるように、不快な音や振動を徹底的に低減。走りを楽しむステーションワゴンにふさわしい静粛性を実現しています。


不快な振動を低減する
エンジン重心マウントレイアウト。
フローティング支持されたサブフレームにダイレクトに搭載する、エンジン重心マウント方式を採用。重心を囲む3点マウントで支えた二重防振構造とし、高剛性アルミブラケットとともに特に高回転域のエンジン振動を低減しています。さらに、トランスアッパーマウントの追加などにより、リニアなハンドリングを実現。また、サブフレームを大断面化して剛性を高めることで、エンジンマウントやサスペンションの取り付け剛性も向上。振動伝達の低減を図っています。


高剛性リアサブフレームによるロードノイズの低減。
リアサブフレームをはじめボディの剛性を高めることで共振を抑え、不快なノイズを低減しました。


ワゴン独自に施したドラミングの低減。
ドラミングは可聴領域ぎりぎりの低い周波数帯のロードノイズの一種で、耳に圧迫感を与えます。キャビン+ラゲッジスペースという大きな空間を持つワゴン特有の音響特性と、テールゲートという大きな振動体を考慮し、アコードワゴン独自の対策を実施。リアが曲がるようなモードとテールゲートが前後する動きが主な要因のドラミングを低減するために、リアまわりのボディ剛性を向上するとともに、テールゲートの共振をドラミング周波数から外すチューニングを施しています。


適所に遮音・吸音処理を施した、
ハイレベルな静粛性。
フロアインシュレーターやルーフライニングの表面にウレタンを採用し吸音性能を向上。ドアまわりはボディ側、ドア側それぞれの全周にシールを配した完全二重シール構造とし、優れた遮音性を実現。エンジンルームでは、エンジンを囲むようにインシュレーターを配置し、エンジン音の室内への侵入を抑制。さらにはホイールハウスにもインシュレーターを追加するなど、優れた静粛性を実現しています。
[リアからのロードノイズの低減]
ステーションワゴンという形状から、セダンと違いキャビンとラゲッジスペースが一体となっており、リアからのロードノイズがダイレクトに侵入してしまいます。その対応として、特に荷室まわりからのノイズ侵入経路に対する解析を重点的に行い、防音材を効果的に配置することにより、優れた静粛性を確保しました。


Hondaは重要なテーマのひとつとして、高速安定性や燃費の向上、風切り音の低減などさまざまなメリットをもたらす空力性能の向上に取り組んできました。
アコードワゴンでは、その研究成果を全面的に取り入れワゴントップレベルの空力性能を達成しています。


ワゴン独自の処理を施し、空力を追求。
なめらかな曲面のフロントピラーや各部の徹底したフラッシュサーフェス化と、昇降性を確保しながら上下・前後に曲率を持つ三次曲面ガラスを採用。空力性能の向上およびウインドウまわりの風切り音低減に大きく貢献しています。また、リアまわりの面構成やルーフの絞り込み、ルーフスポイラーの形状など、ワゴン独自の空力処理も施しています。


ボディ下面にまで施した空力処理。
フロントからリアに至るまで、フロアまわりに空力デバイスを採用。要所を見極めることで、軽量で高い整流効果を実現する高効率な配置としました。
・フロントチンスポイラー ・フロントストレーキ ・エンジンアンダーカバー
・リアインナーフェンダー ・リアフロアカバー[24T(FF)シリーズに採用]
・リアストレーキ[24T(FF)シリーズに採用]


風切り音を低減した空力ドアミラー。
ミラーハウジングの形状を最適化。風をスムーズに後ろに流し、低速域から高速域までサイドウインドウまわりの静粛性を向上しています。



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