ACCORD/ACCORD Euro-R/ACCORD WAGON FACT BOOK
ACCORD/ACCORD WAGON 2002.10.10


クルーズ時の低燃費化や加速時のリニアな変速を実現するために、ギアレシオ設定の自由度が高い5速オートマチックトランスミッションを採用。
マニュアル感覚のシフト操作が行えるSマチックをはじめ、2〜4速のクロスレシオ化やシフトホールド制御、さらに2.4L DOHC i-VTECエンジンではDBWとの協調制御により、スポーティでリニアなフィーリングを獲得しています。


スポーティでリニアな5速ATのフィーリングを味わってください。
ATの開発にあたっては、200PSのエンジン特性を最大限に活かすこと。そしてフィーリングや燃費にもこだわりました。
高回転域のパワーを使い切るために、2−3−4速をクロスレシオとしたことで、プロスマテック制御を一歩進めたシフトホールド制御の採用とあわせて、ワインディング路の走行では、つながりの良いリニアな走行を体感していただけると思います。
しかも、ダイレクト制御に加え、DBWとの協調制御を採用して一層の変速時間の短縮を図ることにより、高品位かつタイムラグのないスムーズな加速を実現しました。
特にSマチックでのマニュアル感覚のシフトでは、その効果を実感していただけると思います。
また燃費については、実用燃費向上を目標としてテストをくり返し、快適性と燃費を両立してます。
こうしたさまざまなこだわりの結果、アコードにふさわしいATが完成したと確信しています。


高効率・コンパクト5速AT。
低フリクションクラッチや高効率・超薄型トルクコンバーター、複列式アイドルギアなどの採用により高効率・コンパクト化を実現。さらに、2.4L DOHC i-VTECエンジン用においては高出力に対応する専用設計を施しました。トルクコンバーターのポンプカバーに高強度素材を使用し、高回転に対応。4速、5速のクラッチ枚数を増やし、ファイナルギアには高強度ギア材を用いて耐久性を高め、高トルクに対応するなど、200PS達成に大きく寄与しています。


ダイレクト制御+DBW協調制御。
リニアソレノイドによるダイレクト制御と運転環境の変化に対応する新制御ロジックを採用。変速ショックを大幅に低減し、スムーズな加速とリニアなレスポンスを両立しています。さらに、2.4L DOHC i-VTECエンジン用では、シフトアップ時における変速時間短縮やシフトショック低減を図るためのエンジントルク制御を、従来までの点火タイミングによる制御に加えてDBWのスロットルバルブ操作による制御を追加。これにより、よりなめらかなシフトダウンも可能となりました。熟練したドライバーがマニュアル車で行うシフト操作のような制御によって、スムーズかつスポーティな変速を実現しています。


シフトホールド制御。
走行状態に応じて知能的なシフト制御を行うプロスマテックをさらに進化させ、ドライバーのシフト感覚により近づけるシフトホールド制御を採用しました。Dレンジでの走行時に、ドライバーの操作や車速変化などから走行状態を瞬時に判断し、変速操作を最適制御。特にワインディングなどでのスポーツ走行時には、シフトホールド制御によりアクセルのオン/オフによる不要な変速を抑え、充分なエンジンブレーキによる減速やタイムラグのない鋭い加速が得られます。


マニュアル感覚の走りが楽しめるSマチック。
積極的な走りが楽しめるSマチックを採用。シフトレバーをDレンジから右に倒すことでマニュアル感覚の変速操作が行えます。また、ストレート式のシフトポジションとシフトブーツにより、上質でスポーティなイメージを持たせています。


デュアルポンプシステム採用リアルタイム4WD。(20EL、20E)
軽量・コンパクトで定評のデュアルポンプシステム4WDを採用。5速ATとの組み合わせによって、走行状況により雪道などでも適切に対応した走りが得られます。



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