ACCORD/ACCORD Euro-R/ACCORD WAGON FACT BOOK
ACCORD/ACCORD WAGN 2002.10.10


存在感や佇まいといった停まっている時の見え方はもちろんのこと、クルマを走っているものとして捉え、俊敏さやスタビリティを感じられるデザインを目指しました。
空力を重視したソリッド感のあるフォルム、シャープなキャラクターラインによって表現される強いウェッジ、
なめらかで張りのある豊かな面構成。
動体としての美しさを追求し、新しい生き物のようなスタイリングを完成しています。


空力へのこだわりを機能美として表現したい。
通常エクステリアデザインは、はじめに明確なイメージを定めてからスタートしますが、アコードでは空力やパッケージといった性能を意識しながらデザインを進めていきました。
特に欧州のような高速巡航を念頭においたアコードにとって、空力を割り切ることは考えられません。
そこで、ボディチームとこれまでにないほど連携を密に取りながら、空力という機能性から醸し出される美しさをデザインに採り入れていきました。
空力にこだわりすぎるとスタイリッシュなデザインにはならないのでは、という懸念もありましたが、お互いに割り切ることなくとことん突き詰めた結果、世界トップレベルの空力性能を達成しながら、贅肉のない動体としての美しさを表現できたと思います。


シャープで力強く存在感のあるフロントビュー。
[フロントまわり]
遠目からでも強い存在感を感じられることを狙いとし、バンパー下のエアインテークをはじめ、シャープにデザインしたヘッドライトやフロントグリルなどで、突き進むような迫力を表現しています。
[3眼式ヘッドライト]
機能的でしかも生き物の目を感じさせるために、大きさの異なる3つの独立したレンズを採用。しかも、ハイビームはマルチリフレクター、ロービームはプロジェクタータイプのディスチャージ、ターンランプはレンズ、と機能ごとに異なる構造としています。
Photo:24S
   


力強い走りを強調した厚みのあるサイドビュー。
[ベルトライン]
ベルトラインを高く設定することでクーペのようなスポーティ感を演出する一方、ドア上下幅の厚みで重厚感のあるボディを強調しています。
[キャラクターライン]
フロントバンパーからつながるラインを強いウェッジで一直線に描き、その流れをリアエンドで一気に断ち切ることで、シャープでスポーティなイメージを表現しました。
[ピラーとボディとの面構成]
フロントピラーやリアピラーとボディがつながる部分は、ピラーのやわらかな面とボディのシャープなイメージなどを融合させ、風の流れを感じる躍動感を与えています。
[リアドアのカットライン]
サイドシルガーニッシュからリアピラーへまっすぐに切れ上がったカットラインが、シャープなイメージをより引き立てています。
Photo:20E


重厚感とシャープさを追求したリアビュー。
[カットオフテール]
シャープさやソリッド感、躍動感を最も醸し出す手法として、鋭く切り落としたカットオフテールを採用しています。
[薄型リアコンビランプ]
リアコンビネーションランプは同径シリンダーを薄型形状で配置するとともに、レンズのカットラインを斜め下に向かって落とし込むことで、シャープさを強調。さらに、リアコンビランプを外側に向けることでクルマ全体としての動きが前方に向かうようにしています。また、厚みのあるバンパーが、重厚感と迫力のあるリアビューを生み出しています。
[エキパイフィニッシャー]
ツインサイレンサーを採用した24TL、24S、24Tには、φ85の大径エキパイフィニッシャーを装着。スポーティで切れ味のよい印象を与え、迫力のあるリアビューを演出しています。


エクステリアデザインを引き立てるボディカラー。
エクステリアデザインのシャープさやソリッド感、上質感をいっそう引き立てるために、見る角度によってエッジがより際立つような細かなニュアンスにまでこだわったボディカラーをラインアップ。


Photo:20EL(4WD)



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