ACCORD/VIGOR(MECHANISM)
- 1985.06
高性能エンジンの基本は、優れた吸・排気効率—。これまでホンダが繰り返し言い続けてきたことです。 4バルブ、ハイ・バルブリフト、等長インテークマニホールド、CVデュアル・キャブレター、4-2-1-2スーパーエキゾーストシステム…など、
そのメカニズムは実に多彩です。吸・排気抵抗がいかに軽減されているか、そしてそれぞれの性能がどこまで発揮されているのか。
ホンダには、F-1をはじめとする究極のレーシング・テクノロジーと、
世界で最も多くのエンジンを生産するメーカーならではの伝統と実績に裏付けられた確かなチューニング技術があります。
バルブひとつをとってみても、はさみ角の設定、傘形状、面取り角度…など、細部にわたって神経を使っています。
また、ヘッドそしてマニホールドのポート設計においては、長さ、太さはもちろんのこと、
細部の小さなRにいたるまでホンダの技術と精神が生かされているのです。そして、これらのホンダの思想が生み出した3バルブ、
4バルブエンジンは、新型アコード/ビガーに搭載され、それぞれの個性をもった走りを見せてくれます。下のグラフは平均有効開孔面積、
つまり吸気系の実質的な吸気能力を表わすものです。たとえば、12バルブSOHCの場合、一般的な2バルブ方式に対し、3バルブによって約25%の改良。
1.8L DOHCの場合、CVデュアル・キャブの採用は、1キャブにした場合に比べ約17%の改良。さらに2.0L DOHCの場合は、1.8L DOHCに比べ32%、
一般的なDOHC+電子燃料噴射に対し約22%の改善がはかられているのです。
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