useful useful お役立ち情報 お役立ち情報 March.11.2022

愛犬のサマーカットには注意が必要?
メリットとデメリットを徹底解説

暑さや熱中症対策などの目的で愛犬をサマーカットにしているという飼い主さんもいらっしゃいますが、被毛には皮膚を守るという大切な役割があり、犬種や環境によってはサマーカットがデメリットになる場合があります。そこで今回はサマーカットのメリット・デメリットについて解説します。ぜひ、正しい知識を身につけて愛犬に最適なケアを行いましょう。

サマーカットとは

そもそもサマーカットとは、主に夏の時期に犬の被毛を本来の長さより短く刈り込むカットスタイルのことをいいます。しかし、サマーカットにはきちんとした定義がありません。少し短くカットするスタイルもバリカンで丸刈りにするスタイルもサマーカットとされます。そして夏以外でもこのようなカットのことをサマーカットといいます。

サマーカットに適している犬種かどうかを見極める基準になるのは、犬の被毛の種類です。犬の被毛には「ダブルコート」と「シングルコート」の2つのタイプがあります。

ダブルコートは被毛が日常的に少しずつ抜ける「オーバーコート(上毛)」と換毛期で生え変わる「アンダーコート(下毛)」の二層構造になっており、柴犬などの和犬やダックスフンド、ポメラニアン、フレンチ・ブルドッグなどがこれに当てはまります。
一方のシングルコートはオーバーコートのみで換毛期がなく、放っておくと毛が伸び続けることが特徴です。つまり、シングルコートの犬種は定期的なカットが必要と言えます。プードルやマルチーズ、ミニチュア・シュナウザーなどがこれに当てはまります。

しかし、ダブルコートの犬種でも抜け毛対策としてサマーカットをする飼い主さんもいます。また、シングルコートの犬種も毛を短くしすぎると皮膚が守れなくなり、危険な場合があります。
そのため、サマーカットを施す前にはサマーカットのメリットとデメリットをしっかりと理解し、愛犬に向いているか、どの程度カットをするのか判断することが重要です。

サマーカットのメリット

まずは、サマーカットのメリットについて見ていきましょう。

愛犬が涼しく過ごせる

被毛を短くカットすることによって、暑い季節でも風が地肌まで届くようになり、涼しく感じるため過ごしやすくなります。

日常のお手入れが楽になる

被毛が短くなることによって、飼い主さんが行うお手入れが楽になるというメリットがあります。また、抜け毛の量は減りませんが、カットすることで抜け毛の掃除が楽になるというメリットもあります。

そして、毛を短くすることで、毛玉ができにくくなるのも嬉しいメリットです。犬の毛玉は放っておくとホコリやゴミがたまりやすくとても不衛生です。ときには皮膚病の原因や毛玉が引っ張られることで痛みや皮膚の炎症を引き起こすことがあるため、サマーカットでこれらが解消できることは愛犬にとってメリットがあるといえるでしょう。

ほかにも、老犬や皮膚疾患などで薬浴が必要な犬の場合、サマーカットにしておくことでシャンプーがしやすく、乾きやすいといったメリットもあります。さらに、サマーカットによって地肌が見えやすくなっているため、発疹などの皮膚疾患が見つけやすいといったメリットもあります。

サマーカットのデメリット

ここからはサマーカットにおけるデメリットを見ていきましょう。

皮膚が日光や紫外線にさらされやすくなる

犬の皮膚は人間よりも薄く、とても繊細です。その薄い皮膚を保護するために犬は被毛で覆われているのです。被毛を必要以上に短くすると、過剰に日光や紫外線を浴びることになり、シミや皮膚炎のリスクが高まります。
また、日光が直接皮膚に当たりやすくなるため、被毛がある場合より暑く感じることもあります。

ノミやダニに刺されやすくなる

犬の被毛は外敵から皮膚を守るという役割もあります。しかし、被毛が短くなると虫に刺されるリスクも高くなります。虫刺されはかゆみを伴うだけでなく、虫を媒介して感染症を引き起こす恐れもあります。特に犬は散歩の際にノミやダニが多く生息する草むらに入っていくことがあるため、注意しましょう。
ノミについて詳しくは「犬につく「ノミ」の予防対策と駆除方法」をご覧ください。

毛質が変わる・被毛が生えなくなる場合がある

サマーカットを施すと今までフワフワだった毛がゴワゴワになるなど、これまでの毛質と大きく変わってしまう可能性があります。バリカンによる毛穴のダメージ、紫外線による皮膚疾患・ホルモンバランスの変化など原因は様々です。

また、毛の伸びるところと伸びないところができ、まだらになる「毛刈り後脱毛症(バリカン後脱毛症)」になることもあります。毛刈り後脱毛症は原因が判明していません。

サマーカットした愛犬の
注意点とケア方法

メリットとデメリットを十分に理解したうえで、サマーカットにする場合は、以下の点に注意しましょう。

まず、サマーカットは夏場の散歩中などでは快適に見えますが、室内飼いの犬の場合、冷房が効いた部屋で過ごす時間が長く、体が冷えすぎてしまうことがあり、それが原因でおなかを壊すこともあります。

また、被毛をカットしすぎるとちょっとしたことで皮膚がダメージを受けやすくなります。例えば、犬自身が爪で体をかいたり、他の犬と遊んだりした時に皮膚を傷つけてしまう可能性があります。

そのため、カットする際は地肌が見えるほど短く切らないようにしましょう。そしてサマーカットにした場合は、皮膚を守るために通気性のよい服を着せたり、体温を下げすぎないように室温を調節したり、散歩は早朝や陽が沈んだ夕方以降など涼しい時間帯を選んであげましょう。

飼い主さん自身が
サマーカットする際の注意点

飼い主さん自身がカットを行う際には、まずシャンプーやブラッシングで被毛を整え、皮膚を傷つけたり、短くしすぎたりしないように注意を払いながらカットしましょう。

また、全身をカットするのではなく、暑さ対策になる「おなか周り」や毛玉ができやすい「脇の下」、「足裏」など部分的なカットも検討するとよいでしょう。

なお、バリカンやハサミを使うにはテクニックが必要です。愛犬が驚いてケガをしてしまう危険性もあるため、カット初心者の飼い主さんは、すきバサミを使用するようにしましょう。特に顔周りは危険を伴うため、愛犬が暴れたりしないか確認したり、体をおさえることができるように2名以上で行ったりするとよいでしょう。

愛犬にとって快適な
サマーカットを心がけよう

犬の被毛には犬自身を守る大切な役割があります。サマーカットのメリット・デメリットを十分に理解してから適切な長さ、どこをカットするかなど考え行うことが大切です。

また、サマーカット以外にも暑さや熱中症の対策を行うことはできます。ぜひ「犬の呼吸が「ハアハア」と荒い理由や原因とは?熱中症や病気の可能性も」も参考にしてみてください。

文・監修:PECO

※このコンテンツは、2022年3月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。