犬につく「ノミ」の予防対策と駆除方法

useful useful お役立ち情報 お役立ち情報 August.5.2020

犬につく「ノミ」の予防対策と駆除方法

ノミはいつの間にか寄生し、動物の血を吸うやっかいな存在です。刺されると皮膚炎といった症状やアレルギーの原因となり、さらにサナダムシの幼虫を体内に取り込む危険もあります。ノミの予防対策・駆除方法についてご紹介します。

犬に寄生する「ノミ」とは?

ノミは体長1~3ミリメートルほどで、動物に寄生し血を吸います。日本国内に生息するノミは約80種いると言われ、代表的なものはヒトノミ・ネコノミ・イヌノミなどです。しかし現在の日本では、ヒトノミはほとんど見られず、イヌノミも減少傾向にあります。人や動物の体に寄生し、血を吸っているのは主にネコノミです。

ネコノミは名前の通り猫につくノミですが、犬にも人間にも寄生します。イヌノミと比較するとやや小さく活動的で、ピョンピョンとよく跳ねるのが特徴です。その跳躍力はすさまじく、体長の100倍~150倍も跳ねることができます。そのため発見してもすぐに見失ってしまい、捕えるのはかなり困難です。

ノミは気温13℃以上で活動し、あたたかい季節や湿度の高い場所を好み、日本では7月~9月にかけて特に活動が活発になります。

ノミに寄生されたときに
みられる症状

ノミが体表に寄生し血を吸われると強烈なかゆみや痛みを生じます。以下のような行動、症状を愛犬がしていないか確認しましょう。

ノミに寄生されたときにみられる
行動や症状

  • 脚で顔や体をかいている
  • 前歯で体を噛んでいる
  • 地面に体をこすりつけている
  • 肌が点々と赤くなっている
  • 部分的に毛が多く抜け、皮膚も赤い

このほかにも愛犬の毛に黒いツブツブや黒いフケのようなものがみられた場合、それはノミの糞の可能性があります。激しく体をかいたり、噛むことでひどい皮膚炎を引き起こすこともあるため、すみやかに対策をとる必要があります。迷わず獣医師に相談しましょう。

さらに、多数のノミに寄生されると多くの血を吸われるため、貧血を引き起こすこともあります。愛犬が夏にぐったりしているのは夏バテだろうと見過ごさず、皮膚が赤くなっていないか、ノミの糞がないかチェックをしましょう。また、ノミの唾液が原因でアレルギーを起こすこともあり、軽く考えていると健康を大きく損なうことになりかねません。

加えて恐ろしいのがサナダムシです。愛犬が体を舐めるときに、サナダムシの幼虫が寄生しているノミを口にしてしまうと、体内に取り込むことになります。愛犬が肛門を気にしたり、下痢や嘔吐の症状が続く場合には、数日間様子をみるということはせず、動物病院へ連れて行きましょう。

室内飼いの犬でもノミがいる原因

室内飼いで、屋外にいくのは毎日の散歩程度であっても、ノミと無縁ではありません。ノミがつく原因について解説します。

ブラッシングやシャンプーをしていない

自宅内、散歩の最中と、いつでもノミは寄生する可能性があります。散歩終わりに自宅へ入る前に全身をブラッシングし、定期的なシャンプーを心がけるとよいでしょう。

ほかの動物から移ってしまう

ノミは動物から動物に移るため、愛犬がノミのついた犬や猫に近づくことで跳び移り寄生します。

家の中にある卵が孵化した

ノミは卵を産んで繁殖する生き物です。ノミの卵は1~6日で孵化し、幼虫からサナギへと変態しておよそ1か月程度で成虫になります。1匹のノミが一日に産む卵は30個前後と言われ、気づかないうちに卵を産み落とされていることも。ノミはその小ささゆえに、家の中に入ってきて卵を産んでも気づきにくいのです。

愛犬をノミから守るために
できること

愛犬にノミを寄生させないために、飼い主さんができる4つの対策をご紹介します。

ノミの予防・駆除薬

ノミを予防・駆除する薬には、首元に垂らして投与するタイプや、おやつのように食べさせるタイプがあり、その効果持続期間なども様々です。動物病院で処方されているものと市販のものでは内容成分が異なるため、まずは動物病院で相談をするとよいでしょう。

散歩コースを変える

ノミは薄暗い草むらなどにも潜んでいるため、いつもの散歩コースに茂みや草むらがある場合は、春~夏の間だけでも変えるなど、普段の散歩から見直しましょう。

人口芝や室内ドッグランの活用

暖かい季節はドッグランに行かないというのは、愛犬にとって運動不足とストレス過多になるため、野草が生えているドッグランではなく人工芝や室内ドッグランを活用するのもよいでしょう。

ノミのいない環境を作る

殺虫剤を散布・噴霧して室内に潜むノミを退治します。ただし卵にはこういった薬剤は効かないため、物理的に取りのぞくことが重要です。ノミは動物に寄生した状態で卵を産みますが、数時間後にカーペットや畳に落下し、そこで孵化します。徹底的に掃除機をかけ、布製品は洗濯をし、煮沸消毒できるものは熱湯に浸しましょう。

ノミは暖かい季節だけ注意すべき寄生虫ではありません。体に付着したままノミを自宅に持ち帰ってしまうと、その後は暖かい室内で季節を問わず活動し続けます。定期的な投薬や服薬による予防・駆除、日々のブラッシングなどで愛犬をノミから守りましょう。

マダニにも注意!

マダニは体長が3~4ミリメートルあり、ノミと同じくらいの大きさで、血を吸うという特徴が似ているため度々混同されるのですが、ノミは脚が6本の昆虫で、ダニは脚が8本の節足動物であり、生物学上はまったく別の生き物です
マダニの生息場所はノミと同じく草むらなど自然の多い場所のため、散歩に出かけた際にくっついてくることがあります。口から頭の部分を動物の皮膚に埋め込むようにして食らいつき、数日かけて血を吸い続けます。マダニに一度噛まれてしまうと簡単には除去することはできません。飼い主さん自身で除去しようとすると愛犬の皮膚を傷める危険性などがありますので、必ず動物病院で除去をしてもらいましょう。
マダニは、犬バベシア症やダニ麻痺症、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)といった病気を媒介することもあります。日本国内でもSFTSに感染した犬から人へ感染し、発症をしたという事例もあり、ノミと同様に気をつけなくてはならない存在です。

※このコンテンツは、2020年8月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。