身に着けておきたいDogマナー講座 身に着けておきたいDogマナー講座

manner vol.7
6人に対して攻撃しない、よい子のわんこに育てるには? 6人に対して攻撃しない、よい子のわんこに育てるには?

おでかけ中に、わんこが近づいてきた人にいちいち吠えたり咬みついたりしようとするようでは、飼い主さんは安心しておでかけを楽しめません。こうした問題行動は、子犬の時期に十分な社会化のトレーニングを行うことで予防できます。この行動は、子犬の時期にはあまり見られず、成長して成犬になってから見られるようになるので注意が必要です。子犬に問題がないからと安心せず、予防のために早めにトレーニングをしておきましょう。
社会化のトレーニングは早い時期にスタートしたほうがうまくいきますが、成犬になってからでも不可能というわけではありません。時間はかかりますが、焦らずじっくりと楽しい経験を積み重ねていけば、わんこの社会性を育てることができるのです。

STEP1

毎日少しずつ外に連れ出す

家で首輪やリードをつけることに慣れさせ、少しずつ外に連れ出して、さまざまな経験をさせます。はじめは抱っこしたままでもかまいません。短時間、家の周囲を回ることからスタートし、徐々に時間や距離を延ばします。

STEP2

安心できる場所で慣らす

  • 静かで安全な場所でわんこを地面に降ろし、様子を見ましょう。わんこが自分から周囲をかぎ回る行動を取ったり、その場所でおやつを食べたりできるようになれば、もう少し刺激のある場所へと連れて行きます。

STEP3

いろいろな人にフードを与えてもらう

お散歩にはお腹を空かしてでかけ、飼い主さんはフードを持参します。最初は、外出先で飼い主さんからフードを与え、慣れたらいろいろな人にフードを与えてもらいます。「かわいいワンちゃんね」と声をかけてくれた人に「今、人に慣らす訓練をしているんです。よろしければごほうびをあげていただけますか?」とお願いすれば、たいていのわんこ好きさんは喜んで協力してくれるはずです。

STEP4

いろいろな場所で練習を

わんこは場所と物事を関連づけやすいので、決まった場所だけで練習すると、ほかの場所では警戒するようになることがあります。いろいろな場所で、子どもからお年寄りまでいろいろな人にフードを与えてもらいましょう。話が弾んだら、おすわりや芸をさせて、さらにごほうびをあげてもらうのもいいですね。

こんなことに気を付けて!

  • 食べ物を与えてもらうとき
    わんこが間違って相手の指を咬んだりしないよう、必ず手のひらをパーにしてもらいましょう。