身に着けておきたいDogマナー講座 身に着けておきたいDogマナー講座

manner vol.1
ムダ吠えを解消して、誰からも愛されるわんこに ムダ吠えを解消して、誰からも愛されるわんこに

飼い主さんの姿が見えないとワンワン!ほかのわんこや人が寄ってくるとキャンキャン!というわんこでは、飼い主さんもおでかけが楽しめなくなってしまいます。番犬としてわんこを飼っていた時代と違い、現代の飼い主さんは「うちのコはみんなから愛されるわんこでいてほしい」と思っているはず。わんこが吠えるのには理由があるものです。わんこが吠える理由を理解しながら、必要のない場面で吠えてしまうムダ吠えをなくすようにトレーニングしていきましょう。

その1

「おやつがほしい」「クルマの外に出たい」と吠えるケース

飼い主さんに何かを要求して吠えているわけです。こういう「要求吠え」に無条件に従っていると、わんこは「吠えるとパパやママはボクの思い通りになるんだ」と学んでしまいます。すると要求が通るまで際限なく鳴き続けることになるのです。
のどが乾いたなどの生理的欲求は別にして、要求吠えは無視するのがいちばんいい方法。吠えるのをやめておとなしくなったら、ほめてごほうびを与えます。生理的欲求で吠えるときも、そのまますぐに応えるのではなく、必ず「おすわり」などの合図を出して、それに従ったら初めて応えるようにしてください。こうすると、わんこは「吠えたから水が出てきた」ではなく「おすわりしてよい子でいたから水が出てきた」と思うのです。

その2

道で犬や人に会うと「来るな!」、宿で物音が
すると「何?何?」と吠えるケース

子犬の時期にいろいろな人や場所に慣れさせておかないと、わんこは家族以外の人や動物、知らない場所に強い警戒心を抱くようになってしまいます。その恐怖感が「吠える」という威嚇行動につながってしまうのです。
わんこは早い時期に、老若男女さまざまなタイプの人と楽しく触れ合う機会を作ってあげましょう。人混みの中を歩かせたり、大きな音がするバイクや電車を見せたりして、日常生活で出会うさまざまな音や刺激にも慣れさせます。

こんなことに気を付けて!

  • あまりに強い刺激を急に与えると恐怖体験に!
    わんこの性格をみながらすこしずつトライを。
  • 他人に吠えかかったとき、声をかけるのは逆効果
    わんこが他人に吠えかかったときに、声をかけてなだめようとするのは逆効果です。わんこは飼い主さんの気を引けたことに満足して、次も同じことをします。おすわりの合図をだし、おすわりしておとなしくなったらごほうびをあげてください。

その3

インターホンが鳴ると吠えるケース

  • インターホンや玄関チャイムは大好きなお客さんがくる合図。うれしくて吠えてしまうのです。これを解消するにはクレートトレーニングと組み合わせた方法が効果的です。
    クレートの中に好物を入れて、ドアを閉めておきます。協力してくれる人に頼んでインターホンを鳴らしてもらい、鳴ったら「ハウス」といってクレートのドアをあけ、好物を食べさせます。これを繰りかえすと、わんこはインターホンが鳴ったら自分からクレートに入るようになり、その間に飼い主さんは安心して来客を招き入れることができます。