身に着けておきたいDogマナー講座 身に着けておきたいDogマナー講座

manner vol.1
基本のしつけ、トイレトレーニングを極める 基本のしつけ、トイレトレーニングを極める

わんこに車内でトイレに失敗されてしまうとつらいもの。基本的なトイレトレーニングの仕方をもう一度おさらいしておきましょう。その上で、「こんなときはどうしたらいい?」という、よくある困ったちゃん事例にもお答えします。

point1

失敗しない環境を作る

  • トイレは飼い主さんとわんこが長く過ごすリビングなどに置くのがおすすめ。わんこがすぐにアプローチできて落ち着ける場所が最適です。本来、わんこは食べる場所、寝る場所では排泄したがらないものなので、そうした場所から離してトイレを置きます。
    最初は屋根のない広めのサークルを使ったり、トイレを置く部屋だけにわんこの行動範囲を制限したりしてトイレを教えるといいでしょう。サークルの場合は入れっぱなしにせず、わんこが排泄しそうなタイミングで中に入れます。排泄したらほめて好物を与え、すぐに出してあげましょう。わんこは足裏の感触によってもトイレを認識するので、衣類やタオルなど吸収性のある素材や、床と違う感触のものをわんこの行動範囲からなくしてトレーニングすることも大切です。

point2

わんこをよく観察して排泄のタイミングを知る

排泄のタイミングでもっとも予想しやすいのは、寝起きのときです。ここは最大のトレーニングチャンスなので、失敗させないようにしたいもの。朝はもちろん、昼や夜でも、わんこが寝て起きたら必ずトイレに連れて行きます。ニオイをかいでウロウロしだしたら、やさしく声をかけて排泄を促しましょう。食べた後、遊んだ後、外から帰ってきたときなども排泄しやすいタイミングです。
急にソワソワしてニオイをかぎながらウロウロしたり、隅っこに行ったりしたら排泄サイン。見逃さずにすぐにトイレへGO!1週間トイレ日記をつけてみるのも、タイミングを知る良い方法です。

point3

成功するように導き、排泄したらすぐごほうびをあげる

  • 飼い主さんはタイミングよくトイレに誘導し、わんこが排泄を始めたらすぐに「おりこうね」とほめてください。そして、排泄が終わったらすかさず口元にごほうびのおやつをさしだします。この「ごほうびをあげるタイミング」がとても重要!排泄し終わってサークルに飛びついたり、部屋を歩き始めてから与えても、わんこはトイレで排泄したことのごほうびだと理解できません。ごほうびはあらかじめトイレのそばで、わんこの届かない場所に準備しておきます。そして必ずトイレの中で与え、その後でサークルからだすようにしましょう。

こんなとき、
どうしたらいいの?

  • 間違った場所で排泄してしまった
    決して叱ったり、正しいトイレに連れて行って説教したりしてはいけません。わんこには間違った場所で排泄したために叱られていることが理解できないので、叱られることを恐れて排泄そのものを我慢するようになったり、正しいトイレを叱られる嫌な場所と認識してしまいます。何も言わずに後片付けをして、ニオイが残らないようにその場所に消臭スプレーをかけておきましょう。同じ場所で失敗を繰り返すようなら、障害物を置いて近づけないようにしたり、食事をその場所で与えるなどして場所のイメージをかえます。それでも失敗するようなら、その場所をトイレにしてしまうのもひとつの方法です。
  • 自分からトイレに行かない
    • トイレで排泄することを覚えたら、いつまでも飼い主さんが抱っこしてペットシーツに乗せるのではなく、トイレサークルの入口でわんこを離し、自分でペットシーツに向かわせるようにしましょう。自分からサークルに入ってシーツで排泄したら、すぐにほめてごほうびをあげます。次に、サークルから少し離れた場所から「ピーピーしようね」などと声をかけてトイレに誘導し、排泄をうながします。この「合図を出して排泄させる」ことを覚えさせると、外出先でも排泄してほしい場所でタイミングよく排泄させることができますよ。