ヘルスケアの基礎知識03 ヘルスケアの基礎知識03

わんこのライフステージ別、おでかけのときはココに注意!わんこのライフステージ別、おでかけのときはココに注意!

ライフステージ(成長段階)によって、わんこも体と心の状態が変わっていきます。元気な成犬にはおでかけの際に問題になることは少ないのですが、成長段階にある子犬や体の機能が衰えてきた老犬には、おでかけするにあたって気をつけてほしいことがいくつかあります。
わんこのライフステージ別、おでかけのときはココに注意!

CASE1

子犬の場合

感受性豊かな子犬や若いコは、積極的にお外に連れて行ってあげるのが◎。そうはいっても、子犬の健康が損なわれたり、周りの人に迷惑をかけたりしてはいけないので、ワクチン接種、社会化、トイレトレーニングなどはしっかり済ませてから連れ出してあげましょう。

おでかけトレーニングは焦らずにまずはお散歩や動物病院など、よく行く場所へのおでかけに慣らすことから初めてください。その際は、子犬の表情や様子によく注意して。わんこが動物病院に行くたびにふるえたりひどく興奮するようなときは、動物病院への道を普段のお散歩コースにするのがいい方法。動物病院に近づいたらごほうびのおやつを与え、食べるようならさらに病院のそばまで行ってみます。わんこが食べようとしないのに、無理におやつを口に押しつけるのはNG。好物を食べないということは、すでに怖がっている証拠です。安心しておやつを食べる距離まで戻ってやり直しましょう。

お水とマナーパンツは必ず持参子犬は体力がない上にはしゃぎやすいので、水分補給に注意してください。慣れないうちや暑い時期は犬用のスポーツドリンクなどを準備しておくといいですよ。子どものうちは排泄回数が多いため、宿に泊まる際はマナーパンツをつけておくほうが安心です。外出のときにマナーパンツをはかせることは、犬に慣れていない周囲の人への配慮にもなります。

CASE2

老犬の場合

「できない」と決めつけないでわんこの老化防止には、楽しいという気持ち、何かにチャレンジしようという気持ちを持ち続けさせることが何よりも大切です。年齢だけを理由に、今までやっていたことをやめさせたりあきらめたりする必要はまったくありません。旅行だって、わんこが喜んで行きたがっているのなら、ぜひ連れていってあげてください。森林や水辺でマイナスイオンをたっぷり浴びると、高齢のわんこも元気いっぱいになるはずです。

衰えた体の機能を補う準備をもちろん、その際には十分な配慮が必要です。年を取ったわんこはのどの渇きに鈍感になっているので、こまめに水を飲ませましょう。暑さ寒さに合わせて体温調節する機能も衰えているから、犬用の洋服や毛布、クールダウンさせるグッズなども持参してください。高齢わんこには触ってはいけないとか洗ってはいけないという誤解をしている人も多いようですが、人になでられることは皮膚にも脳にもいい刺激になりますし、お風呂で清潔にすることはむしろ老犬にこそ必要なこと。外出先ではたくさんの人と触れ合わせ、若い頃にお風呂が好きだったコなら犬用の温泉にもぜひトライを。さらに、10歳を超えたわんこの場合は、旅行の前に動物病院に相談し、検査や薬のデータを持ち歩くといいでしょう。旅先のどこに動物病院があるか、確認しておくことも忘れずに。マナーパンツは高齢わんこにもつけさせておくほうが安心です。