ヘルスケアの基礎知識04 ヘルスケアの基礎知識04

わんこの熱中症対策わんこの熱中症対策

  • 人間同様、わんこも熱中症になることがあります。わんこは全身が毛に覆われていますし、体のごく一部にしか汗腺がないので、汗をかいて体温を下げることができません。また、人間よりもずっと体高が低いので、屋外では高温になったアスファルトや地面からの放射熱の影響を受けやすくなります。わんこの熱中症予防には、下記のような点に注意しましょう。

POINT1

体が暑さに慣れない春、
まだまだ暑い秋もキケン

熱中症は夏だけのことだと思っていませんか? 最高気温が25℃を超えるようになる5月くらいから、すでに可能性アリです。むしろ、暑さに体が慣れていない春~初夏のほうが、その危険性は高いとも言われるほど。近年は9月になっても暑い日が続きます。夏だけでなく、春~秋にかけても気温や室温には十分注意して、水分補給を徹底してください。

※アニコム損保の保険契約をしている犬を対象に2012年中に「熱中症・熱射病・日射病」にて請求があった件数を月別に集計した。
※アニコム損害保険株式会社ニュースリリースより

POINT2

わんこを外出させる
時間に気をつけて

暑い時期になったら、日中はもちろん、夕方の早い時間のお散歩もなるべく避けましょう。アスファルトは長い時間熱を発散するので、日が沈んだばかりの時間帯もまだまだ安心はできません。飼い主さんはちょっぴり大変ですが、この時期のお散歩は、早朝か夜にするのが無難です。とくに、フレンチブルドッグやパグのような鼻ペチャの短頭種は、わんこの中でも体熱の放出がうまくできない犬種なので、夏の外出は要注意です。

POINT3

車内の温度はこまめにチェック

クルマでわんことおでかけする場合、車内の温度には十分注意しましょう。クーラーを入れていても、直射日光があたっている側やクーラーから遠いラゲッジスペースなどは、暑くなっている可能性があります。また、人間には快適な温度でも、暑がりのわんこは暑いと感じることも。わんこの様子をよく見てこまめに車内温度を調節し、窓に遮光フィルムを貼るなどの対策も取っておきましょう。また、クーラーをかけていてもいなくても、わんこだけを車内においておくのは絶対にやめてください!

POINT4

クールダウングッズを活用しよう

水分を蒸発させることによって体温を下げる犬用の洋服や、携帯扇風機など、涼しく過ごすためのグッズも上手に活用してください。暑くなってからいきなり試しても、わんこは嫌がってつけさせてくれません。早いうちから使用に慣れさせておきましょう。

冷感性能のあるバンダナ、ひえひえマットなどのクールダウングッズ

もしも、わんこが熱中症になってしまったら・・・ 運動もしていないのに呼吸がハアハアと早くなり、ぐったりしたりヨダレがたれてきたりするようなら、熱中症の可能性があります。すぐに日陰に連れて行き、濡らしたタオルで全身を覆って風にあてましょう。いきなり体を水につけたりホースで水をかけるのは、心臓などに負担がかかる恐れがあるので避けてください。すぐに元気になるようなら、様子を見てからでもかまいませんが、吐血や嘔吐をしたり、けいれんしたり、意識がないときは、体を冷やしながら大至急動物病院へ!