生まれたばかりの子犬は、母犬の母乳からもらった様々な病気に対する抗体によって守られています。この抗体が体内に残っている間にワクチンを接種しても十分な効果が得られません。そこで、母犬からもらった抗体が少なくなってくる生後8週齢くらいを目安にワクチン接種を始めます。ただ、わんこによってワクチンがもっとも効果を発揮する時期は異なりますので、数回に分けてワクチンを打つことになります。
わんこのライフスタイルや住んでいる地域によってもワクチンプログラムは異なります。かかりつけの獣医さんとよく相談して決めるのがよいでしょう。自宅に子犬を迎えたばかりの場合は、体調が不安定になりやすいので、環境に慣れてから様子を見てスタートしてください。
村田香織
「もみの木動物病院」(神戸市)獣医師。(株)イン・クローバー代表取締役。公益社団法人「日本動物病院協会」インストラクター養成講座委員会アドバイザー、パピーケアスタッフ養成講座メイン講師。