Intercontinental GT Challenge
Round02
アメリカカリフォルニア8時間

決勝

2019年3月31日(日)

ラグナセカ・レースウェイ

カリフォルニア8時間

Honda Team MotulがIGTCデビュー
ポールポジション獲得もレースでは苦戦

今季よりNSX GT3 EVOでインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)に参戦するHonda Team Motulは、初戦となる米国のラグナセカ・レースウェイで行われたカリフォルニア8時間レースに臨みました。

木曜に行われたセッションでトップタイムをマークしていたHonda Team Motulは、金曜に行われた上位10台によるシュートアウトでマリオ・ファーンバッハーがコースレコードをマークする快走を見せ、見事にポールポジションを獲得。NSX GT3の競争力を示す結果となりました。

ベルトラン・バゲット、マリオ・ファーンバッハー、レンジャー・ファン・デル・ザンデ

決勝ではファーンバッハーがスタートを担当。トップの座は失ったものの、3番手をキープしてレースを進めます。スタート後1時間を経過し、1度目のピットストップを迎え、ベルトラン・バゲットに交代しましたが、ホイールガンの熱に関連する問題からタイヤ交換が遅れ、1分近くをロス。さらにはこのときのアースケーブル接続の遅れによりドライブスルーペナルティーを科され、さらなるタイムロスを喫します。

これでトップ争いから脱落した上、予選ではトップ10が0.6秒差以内にひしめくほど各マシンの実力が拮抗していたため、オーバーテイクも容易ではありませんでした。

しかし、ファーンバッハー、バゲット、レンジャー・ファン・デル・ザンデの3人は懸命にプッシュし、レースが折り返しを迎える時点で6番手までポジションを回復しました。

すると、残り3時間を切ったところで、フロントサスペンションに問題が発生し、修復のためにマシンはピットへ。チームの努力によって、わずか20分でレースへ復帰。最後はファン・デル・ザンデのドライブによってチェッカーを受け、13位でフィニッシュしました。

次戦は、7月25~28日に、ベルギーのスパ・フランコルシャンで24時間レースが開催されます。

NSX GT3は昨年もスパ24時間に参戦しましたが、その際はHondaが公式マニュファクチャラーとして登録されていなかったため、今回のラグナセカが正式なシリーズデビューとなります。

コメント

ベルトラン・バゲット
「このプロジェクトは約1カ月前にスタートし、チームとして慣れるまでに時間はかかりますから、初戦は厳しい戦いになることを覚悟していました。ただ、いい兆しは多くあったと思います。予選向けセットアップのフィーリングはすごくよかったですし、マリオのアタックのようにタイムも出せました。ロングランではリアタイヤに負荷をかけすぎたためか、スティントの後半にペースが落ちて苦戦を強いられました。今後改善に取り組まなければならない部分ですが、始まって間もないプロジェクトですから、今週末の成果にはみんな満足できると思います。スパではより強さを発揮できるように努力しなければなりません」

マリオ・ファーンバッハー
「ポールポジションの獲得は、今週末の中でもうれしかったことですし、チームのみんなには本当に感謝しています。スタートは厳しく、このサーキットでピレリタイヤで走った経験がなかったので、セットアップもつかみきれませんでした。ただ、チーム一丸となって取り組み、予選セットアップはすごくよくなりました。一方で、レースセットアップは決まりませんでしたが、私はタイヤをきちんと持たせてペースも悪くなかったと思います。サスペンションの問題が発生した後は、上位争いから脱落したので、データ収集のための走行になりましたが、我々のプログラムにとって、チェッカーを受けられたことが重要です」

レンジャー・ファン・デル・ザンデ
「パフォーマンスの面では、今週末の内容には満足できますが、勝利を目指していただけに、結果を出せなかったことは残念です。ただ、このレースウイークで、マシン、タイヤ、サーキットに関する膨大なデータを収集できましたし、結成間もないチームでみんなが慣れることもできたと思います。最初のピットストップにおける問題でドライブスルーペナルティーを受けたのは不運でしたし、サスペンションの問題で多くの時間を失ってしまいました。ここから学んで、スパではより強くなって戻ってきます」

アレッサンドロ・マリアーニ|チーム代表
「結成したばかりのチームで初めてのレースに臨んだレースで、ポールポジションを獲得し、このプロジェクトの目的であるNSX GT3 EVOのポテンシャルを示せたことは、よかったです。序盤で起きた問題を冷静に解決するために取り組みました。ラグナセカでレースをするにあたって、知見を共有してくれたHPDと、プログラムに対して誠実に取り組んでくれているドライバーたちに感謝しています。ポールポジションは、すばらしい成果でした。レースで問題が発生し、結果を残せなかったのが残念です。サスペンションの問題解決のために何ラップも失ってしまったあとでしたが、レンジャーは最終スティントで速さを見せてくれました。スパのデータや知見はラグナセカよりも多いですし、パフォーマンスはあるので、ポジティブな気持ちです」

リザルト

順位 チーム マシン 周回数/差
1 HubAuto Corsa Ferrari 488 GT3 327Laps
2 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing Mercedes-AMG GT3 +12.509
3 Park Place Motorsports Porsche 911 GT3-R +20.768
       
13 Honda Team Motul Honda Acura NSX GT3 EVO +19Laps

フォトギャラリー

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