Intercontinental GT Challenge
Round03
ベルギースパ24時間

2020年10月24(土)-25日(日)

スパ・フランコルシャン

スパ24時間

スパ24時間レース、Team Honda Racingが9位で完走

10月24日(土)~25日(日)に行われた、インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦のスパ24時間レースで、Team Honda Racingが9位に入り、2戦連続のトップ10フィニッシュを果たしました。

デーン・キャメロン、マリオ・ファーンバッハー、レンジャー・ファン・デル・ザンデの3名体制で臨んだTeam Honda Racingは、キャメロンが最初のスティントを担当。キャメロンにとっては初のスパ・フランコルシャンということもあり、スタートの26番手から序盤で2ポジションダウンしてしまいます。そこから追い上げを見せたキャメロンは、力強いオーバーテイクを披露し、トップ20まで盛り返します。

その勢いは、ファーンバッハー、ファン・デル・ザンデにも引き継がれ、全ドライバーが最初のスティントを終えた時点で、NSX GT3 Evoは17番手までポジションを上げます。

さらに追い上げを重ねると、6時間が経過する頃にはトップ10まで浮上。ここからレースは夜間走行の時間帯に入り、雨も降りだして滑りやすい路面となっていきます。そして、7時間経過直後、フルコースイエロー(FCY)の適用中に、チームはファン・デル・ザンデのスティント継続というギャンブル的な戦略を決断。これにより、NSX GT3 Evoがこのレースで初めて首位に立ちます。

しかし、レースが折り返しを迎える12時間頃、ピットストップの直後に強い雨が降ってきたことで、スリックタイヤでプッシュしていたファン・デル・ザンデは再びのピットインを強いられてしまい、トップから周回遅れとなります。

Team Honda Racingは、挽回を狙ってレギュレーションで義務付けられている5分間のテクニカルピットストップをライバル勢よりも先に実施。これによって首位から2周遅れになったものの、ファーンバッハーがペースを発揮し、リーダーを追い抜いて1周遅れまで取り戻します。

さらに、22時間突入直後に長めのFCYが導入されると、コース上のマシンの多くがピットイン。ここでステイアウトしていたファン・デル・ザンデは、雨の強まる中でトップ10に返り咲きます。

その後、ラ・スルスで起きた3台のクラッシュに巻き込まれる場面はあったものの、そのほかはトラブルなく走りきり、最後は9位でファーンバッハーがチェッカーフラッグを受けました。NSX GT3としては、昨年の6位に続く2年連続のスパ24時間トップ10フィニッシュ。また、前戦インディアナポリスでの3位表彰台に続き、2戦連続のトップ10入りでもあり、NSX GT3 Evoの競争力を示す結果となりました。

コメント

デーン・キャメロン | Team Honda Racing
「今日の結果はTeam Honda Racingにとってすばらしいですし、誇りに思います。ただの24時間レースではなく、天候や競争レベルの高さなどから、とても厳しいレースであるスパ24時間で、JAS Motorsportのメンバーが懸命に取り組んでくれました。レンジャーとマリオも最高の仕事をしてくれて、僕も自身初のスパ24時間を心から楽しみました。またここへ戻ってきたいと思っています。最高のレースを初めて経験できて、感謝しています」

マリオ・ファーンバッハー | Team Honda Racing
「9位はTeam Honda Racingにとってすばらしい結果で、世界最高峰の耐久レースでトップレベルの争いができていることを誇りに思います。事前の予想通り、レースではさまざまな事態が起こりました。僕らはここで事前テストをしていないという不利がありましたが、その中でどんなコンディションでもペースを発揮できたことはよかったです。このスパで2年連続のトップ10入りを果たしたことで、NSX GT3 Evoがバランスに優れ、信頼性もあるマシンだということが示せたと思います」

レンジャー・ファン・デル・ザンデ | Team Honda Racing
「2年連続のトップ10入りを誇りに思います。ほかのマニュファクチャラーは4台やそれ以上のエントリーがある中で、僕らは1台だけなので、なおさらです。僕らは自分たちのレースに集中し、その中でトップ5入りして夜中には表彰台争いができたこともよかったです。ドライでは他車に負けない速さがありましたし、ウエットでは少し苦しかったですが、今後改善していけるはずです。マシンは速さをバランスを兼ね備えており、コース上でとてもいい挙動を見せてくれました。今日の成果には満足していますが、今後さらなる前進ができればと思います」

リザルト

順位 No. チーム マシン 周回数
1 98 ROWE Racing Porsche 911 GT3-R (991.II) 527Laps
2 66 Attempto Racing Audi R8 LMS GT3 527Laps
3 54 Dinamic Motorsport Porsche 911 GT3-R (991.II) 527Laps
4 12 GPX Racing Porsche 911 GT3-R (991.II) 527Laps
5 51 AF Corse Ferrari 488 GT3 527Laps
6 25 Sainteloc Racing Audi R8 LMS GT3 527Laps
9 29 Team Honda Racing Acura - Honda NSX GT3 Evo 526Laps

フォトギャラリー

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