南アフリカで行われたキャラミ9時間は、レース終盤で豪雨に見舞われ、Team Honda RacingはインターコンチネンタルGTチャレンジの初優勝を逃しました。

NSX GT3 Evoを駆るTeam Honda Racingのレンジャー・ファン・デル・ザンデ、マリオ・ファーンバッハー、ベルトラン・バゲットの3選手は、予選でポールポジションを獲得すると、決勝の最初の8時間を終始トップで走りました。しかし、最後の1時間でコースがウエットコンディションに変化すると順位を落とし、最終的に4位でチェッカーフラッグを受けました。

NSX GT3 Evoはレースウイークをとおして、トップクラスの走りをみせました。ファーンバッハーがプリ予選で好ペースをみせると、ファン・デル・ザンデとバゲットが予選をトップで通過。上位6台によるポールポジション・シュートアウトでもトップを守りました。

ファーンバッハーは、プレッシャーをものともせずにコース予選レコードを記録する走りをみせ、Team Honda Racingに昨年のカリフォルニア8時間以来のポールポジションをもたらしました。

今シーズン初の出走となったバゲットは、予選結果によりマシンにハンデが課される中、決勝序盤からトップを奪います。

バゲット、ファン・デル・ザンデ、ファーンバッハーの3選手は、好ペースとスピーディーなピットストップで、最初の8時間までに後続に13秒の差をつけるリードを築きました。優勝を達成できれば、ファン・デル・ザンデとファーンバッハーは年間ドライバーズタイトルの獲得となります。

しかし、残り1時間となったことろで、サーキットを雷雨が襲い、フルコースイエローが出されました。

バゲットはピットに入ると、フィニッシュまで走れるように燃料を補充し、ファーンバッハーに交代しました。

コースに戻りますが、ライバルに対しラップ10秒遅れで走るファーンバッハーは差を付けられ、ライバルのピットストップの際も順位を上げることはできませんでした。

フルコースイエローとセーフティカーが出される中でフラストレーションの溜まる走りを強いられ、終盤までのチームの努力に反して、4位でのフィニッシュとなりました。

この結果、今シーズン全戦出場を果たしたファン・デル・ザンデとファーンバッハーが、年間ドライバーズランキングで5位を獲得。Hondaもマニュファクチャラーズランキングで5位となりました。