1996年11月発表 2001年終了モデル
この情報は2001年現在のものです。

 





 

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S-Matic開発担当:大橋達之

AT車でありながら、MT車のような自在なシフトチェンジを体感できるのが、S-Maticの特徴なわけですが。シーケンシャルモードについて、ここだけの話(?)、最初は現在のようなクイックなシフトコントロールは想定されていなかったんです。当初は操る楽しさを加味するだけで十分だと考えていたわけです。現状のように、クイックでダイレクトなシフトチェンジを得られるようにするには、かなりの試行錯誤がありました。
シフトレスポンスを向上させるということは、通常のATのDレンジで組み込んだ設定とは、まったく別のプログラムをつくる必要がでてくるので、これはけっこう大変でした。というのは、時間もコストもそんなに余裕はないですからね。その中で、ベストのものを生み出さなくてはならないという。結局、予定ギリギリで、なんとか開発は間に合い、また、満足できる十分な性能を得られたので、今はこうしてお話しできるわけです。
シフトレスポンスについては、数値で表すと世界のトップクラスと言えます。また、クイックに応答する分、シフトショックについては、Dレンジに比べると若干大きくなりますが、それがかえって、スポーティでマニュアルシフトに近い感覚を味わえる源泉になっているとも思っています。

S-Maticの真価は、スポーティなドライビングを誰もが楽しめるところにあると思います。女性の方も含めて、若い方にも、ぜひプレリュードのドライバーになってほしいなあ、と思います(できるだけ、たくさんの人に)。

 


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