組み立てる状態に仕上げたパーツ。黒い小さなパッドがランバーサポートである。NSXの専用シートの製作は、まず、素材の選択からはじまる。高価なカーボン・アラミド・コンポジットのシェルも傷があれば容赦なくドイツに送り返される。
表皮は、目に見えないほどの傷でもチェックされ、選別。そして厳しい誤差基準のもと、高い精度で縫い上げていく。それを、規定の形状にカットして同じくドイツから送られたウレタンパッドを張り付けたシェルにかぶせていく。
シェルの形状に沿って、ウレタンパッドに密着させるよう、ていねいにサイドの表皮をかぶせたら、ベルトの穴に表皮を回り込ませ、接着。ちなみに、カーボン・アラミド・コンポジットのシェルはドイツの工場でマイスターの手によってつくられる。
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NSX Press vol.21は1998年3月発行です。