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―Our Dreams Come True―1990年9月、NSXはホンダの期待と自負を込めたこの言葉とともに正式にデビューした。まったく新しいスポーツカーを造る、そしてそのクルマでフェラーリやポルシェなど、ごくごく少数の自動車メーカーが守ってきた牙城に切り込む。これがNSXの開発当初からの基本テーマであり、それはこの度の“'97NSX”への進化に際しても変わることはなかった。

「なるほど、でもまったく新しいとはどういう意味なんでしょう。これまでのスポーツカーとはどう違うんでしょう?」

この質問は、NSXの開発総責任者たる上原氏がデビュー直後から何度となく受けてきたものだ。そして、そのたびに上原氏はこう答えてきた。

「高性能と快適性との両立がNSXの狙いであり、特徴です。もっと簡潔に言えば、乗る人に優しい、乗り手を拒否することのないスポーツカー、それがNSXです」

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