
NSXは、1時間後に45位、2時間後に39位、以後38位、35位、32位と順位を上げ、12時間後には26位につけた。この時点で走り続けているクルマは36台。すでに12台がリタイアしている。マーコスはエンジントラブルで消え、GT2クラスは11台中7台生存。昨年最後までNSXを追い続けたキャラウェイもピットに残ってはいたが、すでに151周しているNSXに対し114周と遅れをとっていた。そしてそのまま姿を消した。ギアボックスのトラブルである。
これで、GT2はポルシェ対NSXのレースとなった。このときNSXはGT2クラス5位である。車番79、83、71、82。前を行くポルシェは4台だ。82番との差はわずか1周。しかしNSXも少しずつ運転が難しい状態になっており、ラップタイムは4分20秒台。なかなか差は詰められず、膠着状態は朝まで続いた。その間にも次々とトラブルやミスを抱えたマシンが姿を消し、朝を迎えられたのは29台に過ぎなかった。
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