GT2の頂へ。

47番のGT1NSXターボは29位という位置からスタートし、わずか7周の間に14位まで順位を上げる快走ぶいりを見せた。が、スタート早々8周目っで不運のクラッチトラブルに泣いたのである。
予選も第1日目の第1セッションで実質30分ほどしか走れなかった。巨大なターボパワーがギアボックスにストレスを与えたことによるトラブルは通常のマシントラブルの範囲といえるが、その点をリカバリーしながら予選で再出走できなかったのは、スターターモーターのギアがエンジンにかみ合って戻らないという原因不明のトラブルが起こったからだった。2日目も出走しかけたところ、再びスターターモーターのトラブルが発生し予選をフイにすることとなった。1日目のわずかな走りだけで4分10秒という予選タイムはほめられるべきだろう。その時点では、シングルから10位前後のポジションについていたからだ。
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NSX Press vol.16は1995年8月発行です。