NSX-T誕生

基本であるクーペの快適性との両立を図りトップルーフオープンに

NSXがトップルーフを着脱するオープンを選択したのは、クーペへのこだわりである。トップルーフオープンであれば、ルーフをとりつけることでクーペとしての快適性も維持される。開放を望むならルーフを除けばいいのだ。
ここで“電動”なる言葉を思い浮かべるかも知れない。仮にルーフシステムを電動化したら、ボディ剛性アップの前途を大きく阻むことになっただろう。それは、ピュア・スポーツカーのオープントップとしてはあるまじき行為だといえよう。先進のアクセルシステムであるDBW、快適なスポーツATシフトを実現するFマチック、コーナリング性能を向上させる新LSD(5速マニュアル車)など、その他の新技術は'95年のNSXにすべて準ずる。当然ながら、開放感を満喫するこのオープントップモデルにおいても、NSX最新のドライバビリティを享受できるのである。

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 内部構造を強化し、板厚を増した
 フロント・ピラー
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 梁となるリア・ルーフレール部の強化
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 強化設計されたフロント・ルーフレール


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NSX Press vol.15は1995年3月発行です。