それは、次代への進化
さらにボディを練り上げた

こうした進化技術によるドライバビリティの向上を支えるのが、基本となるボディである。冒頭に述べたとおり、タイプTの補強部材を一部使用することによって、ボディ剛性は一段と高められた。
しかし、一方で軽量であることが、NSXの存在意義でもある。剛性を高めるボディ部材は、そのまま重量増加の要因となった。また、たとえ、DBWがアクセル関連システムを軽量化したとはいえ、以上のような進化技術を追加した場合、通常、重量増加は否めない。しかし、NSXはそれを潔しとしなかった。
重量増加を抑えた主な項目は、これまでスチールだったリアバンパービームのアルミ化と、パワーステアリングユニットの統合、スターターモーターの軽量化、エンジンルームファンの廃止(5MT)などである。これらにより重量増加分をキャンセルした。

さらに先鋭となった、エキゾーストフィニッシャー
今回、エクステリアの変更はこの1点のみ。鋭角なカットでよりスポーティなデザインとなった。

耐フェード性アップのためにスプラッシュガードにベントホール
フロントのベンチレーテッド・ディスクブレーキのスプラッシュガードに通気のためのベントホールを追加。さらに、耐フェード性を向上させた。



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NSX Press vol.15は1995年3月発行です。