カスタム・オーダー体験記 3年目の変身
オーバルコースで走行テスト 高根沢工場に隣接したオーバルコースで走行テストが行なわれる。チェック項目は、高速走行時の風切り音やハンドリング、脚回りのフィーリングがメイン。
テスト終了後 (6) およそ20分のテスト終了後、高根沢工場に戻り、印象が鮮明なうちにチェックシートに書き込まれる。Y氏のNSXの走行性能に特に問題はないので、アライメント調整とタペット調整を行なえば十分だろうという診断結果が出た。その診断を聞いたY氏は、コーナリングの応答性をさらに向上させるために、やはりダンパーを交換したいと申し出た。駆動系は、スポーツカーとして一番気になるところだからだという。
アライメントの厳密な検査 (7) ここまで確認して、Y氏は帰途についた。そのあと愛車NSXはダンパー交換を受け、ライン上にある検査機でアライメントの厳密な検査を行なう。
4柱リフトにのせてチェック (8) 脚回りが調整されたNSXを、4柱リフトにのせてチェック。最終的な確認が行なわれる。これで、新車同様の走行安定性と操縦安定性が取り戻せるのだ。
この確認のあと、もう一度実走行で仕上がり具合が確認される。テストコースを擁するファクトリーでないと、このような念入りな検査、調整は行なえないだろう。


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NSX Press vol.12 1993年8月発行