カスタム・オーダー体験記 3年目の変身
工場内の「クリニック」 (9) こんどは、工場内の「クリニック」という場所に移し、エンジン調整。ヘッドカバーが外され、いま、タペットの調整が行なわれようとしている。このあと、エンジンルームがクリーニングされる。『基本リフレッシュ』と、オーナーの依頼によりダンパー交換を行なった『機能部リフレッシュ』は、これで終了となる。
『内装リフレッシュ』 (10) 通常では次は、『外装リフレッシュ』。しかし今回、Y氏は外装リフレッシュを選択しなかったので、つぎの『内装リフレッシュ』に進む。写真は、ウッドパネルを取り付けようとしているところ。天童木工の芸術品が、コクピットに納まる。注文から、この芸術品ができあがるまでには3ヵ月を要する。
タンシートの取り付け風景 (11) タンシートの取り付け風景。この時点で、ブラックのドアライニングなどは張り替えられている。Y氏が選択したステッチ―レザーを縫い付ける糸―はそれぞれブラックとタンとも同系色。
これで『内装コース』が終わり、2項目を選択したY氏のリフレッシュプランは終了した。
リフレッシュ終了後 (12) リフレッシュ終了後、NSXはY氏が購入した販売店まで送られることになった。オーナーのもとで3年を過ごし、生まれ故郷に帰ったNSX。かつて、彼が巡った製造ラインで見たときと同じクラフトマンたちが、再会した我が子をいたわるようにリフレッシュに臨み、およそ3ヵ月の休養を彼に与えながらその工程を終了した。


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NSX Press vol.12 1993年8月発行