2005年2月発表 2005年12月終了モデル
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メカニズム(4WDシステム)
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VTM-4 Photo: VTM-4 リアデファレンシャルユニット カットモデル
Photo: VTM-4 リアデファレンシャルユニット カットモデル
さまざまな路面を知能的に制する、

革新の4WDシステム〈VTM-4(バリアブル・トルク・マネージメント4WDシステム)〉。
雨や雪など、突然の路面変化に遭遇したときでも、安心して運転できるよう、数々の先端技術を集積して開発されたHondaの全天候対応駆動力コントロールシステム。それがこのVTM-4。状況に応じて前後輪の駆動力配分をコンピュータが自動制御するVTM-4は、FF(前輪駆動)/フルタイム4WD/パートタイム4WDという3つの駆動方式の長所を併せ持つ4WDシステムです。高精度かつ知能的な駆動力制御を行うことにより、“FF特有のすぐれた燃費効率とスムーズな走り”、そして“フルタイム4WD特有の安定した加速性能”と“パートタイム4WD特有の頼もしい悪路走破性”を状況に応じて即座に発揮。路面状況を問わない高次元の操縦安定性とともに、4WDであることを感じさせないきわめてナチュラルなドライビングフィールを創出します。
前後輪の駆動力を電子制御で最適配分。

さまざまな路面状況においてすぐれた操縦安定性を実現。
VTM-4は、FFを基本に、その時々の路面状況や走行状況の変化に即応し、前後輪の駆動力配分を50:50〜100:0までの間で最適に自動制御。同時に、後輪左右の駆動力を安定させるLSD機能を発揮します。例えば発進時や加速時には、加速度に応じて可変的かつ積極的に後輪へ駆動力を伝え、前輪の空転を抑制。頼もしい加速とすぐれた操縦安定性をもたらすなど、知能的な制御によって、悪路でも安心できる走り、ムダのない走りを生みだします。
VSAとの相乗効果でより高い走行安定性を発揮。
VTM-4に託した走りの理想は、車両挙動安定化制御システム「VSA」(安全性能ページ参照)とのコンビネーションによって、より高い領域で実現されます。すべりやすい路面での発進時や登坂時などでも、すぐれた走行安定性を発揮し、よりスムーズなコーナリングが可能に。ハンドルを握るドライバーにゆとりと安心感を導きます。
4WD APPROACH
VTM-4 システム概念図
【VTM-4 システム概念図】
前後輪それぞれに割り当てられたABSセンサーが検知する走行状況と、エンジン/AT情報をもとに、センターLSD+ロック機能およびリアLSD+ロック機能などを備える「電子制御可変トルククラッチ」が、前後輪の駆動力を最適に制御します。
VTM-4作動イメージ図
【VTM-4 AUTOモード】
01.定速走行時
後輪への駆動力を完全にカット。FF状態となり、燃費効率を大幅に向上させます。

02.発進時・加速時
駆動力は自動的かつ最適に前後輪間で配分。積極的に後輪に大きな駆動力を伝えることで、前輪の空転を抑制し高い走行性能を発揮します。

03.低路走行時(前輪+左後輪がすべりやすい路面にある場合)
三輪がすべりやすい状況下にあっても、右後輪に即座に大きな駆動力を発揮。VSA機能とあいまって、スムーズな走行を可能にします。
VTM-4 リアデファレンシャルユニット図
【VTM-4 リアデファレンシャルユニット】
電磁クラッチ(A)、ボールカムアッセンブリ(B)、湿式多板クラッチ(C)からなる電子制御可変トルククラッチを左右に1基ずつ配置。左右それぞれの電子制御可変トルククラッチを知能的に制御することで、理想的かつ高効率な駆動力配分を実現します。
VTM-4 ロックスイッチ
【VTM-4 ロックスイッチ】
スイッチ操作で、駆動力の配分を前後輪でほぼ50:50に固定できるロックモードも採用。ATセレクトレバーの[1]、[2]、[R] 選択時のみ作動し、スタックや深いぬかるみからの脱出を容易にします。


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