高速走行時の走行安定性や燃費性能、静粛性などさまざまな性能に関わる空力性能を追求しました。低全高のボディは、キャビン後部を大きく絞り込み、テールゲートの傾斜を強めたエアロフォルムとしました。そのうえで、フロントウインドウとの段差を最小化した新構造のフロントピラーをはじめとしたフラッシュサーフェス化を徹底し、ボディ下面にも効果的な整流処理を施しました。さらに、ステーを含め空力に優れた形状を追求したドアミラーを採用したほか、ホイールアーチ後方の形状までも工夫。これらにより、空力に不利な短い全長、ワイドな全幅ながら、ハイレベルな空力性能を達成しています。
フロントピラーは、フロントウインドウやサイドウインドウとの段差を小さくするほど空力に有利に働きますが、従来構造ではワイパー作動時などにフロントウインドウから流れてくる雨やウォッシャー液などがサイドウインドウに流れ込むことを防ぐために、フロントウインドウとの間に段差を設けています。CR-Zは、フロントピラーガーニッシュの構造を工夫することで、排水スペースを確保しながら、段差を従来構造の半分以下に低減。この構造により空力性能を向上すると同時に、フロントウインドウとサイドウインドウに連続感のある先進的なエクステリアデザインに貢献しています。