Round06アラゴンアラゴン

2020年11月14日(土)・1日目

モーターランド・アラゴン

第6戦 アラゴン 1日目

シーズン最後の予選はHonda CIVIC TCRにとって厳しい戦いに

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の最終戦となるアラゴン大会は、11月14日(土)にモーターランド・アラゴンで予選が行われました。Honda CIVIC TCR勢は苦戦を強いられましたが、明日のレースで巻き返しを図る意気込みです。

同会場で行われた前戦での結果を受け、今大会ではHonda CIVIC TCRに対して30㎏のウエイト削減が適用されました。これにより、パフォーマンスの改善が期待されましたが、サーキット特性との相性が合わず、厳しい戦いとなりました。

午前中に予定されたフリー走行が濃い霧のために遅延し、スケジュールが変更されましたが、このセッションでHonda CIVIC TCR勢の最上位となったのがネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)でした。ジロラミは、11番手でQ1を突破し、Q2では12番手となりました。

チームメートのエステバン・グエリエリは、ランキング2位で今大会を迎えていますが、FP1で16番手タイムをマーク。FP2ではチームがマシンのブレーキセットアップに時間を使ったために、タイムを記録せずにセッションを終えます。

スケジュールが変更となったことで、セッション間の時間が縮まり、チームは急ピッチでの整備を余儀なくされましたが、なんとか予選には間に合い、グエリエリは18番手となりました。

この結果、予選を終えた時点で首位とは31ポイント差。決勝は3レースで最大75ポイントを獲得できるため、タイトル獲得に望みを残して日曜日を迎えることとなります。

ALL-INK.DE Münnich Motorsportのアッティラ・タッシは、トップ10入りも可能な手ごたえを感じていましたが、Q1での小さなミスが響く結果となりました。上り坂のターン7で、白線上でブレーキングをしてしまいタイムをロスし、14番手に終わりました。

チームメートのティアゴ・モンテイロは、16番手となっています。マシンバランスには満足していたものの、それをタイム向上につなげることができませんでした。

 

コメント

ネストール・ジロラミネストール・ジロラミ
「フリー走行の時点で、上位陣に近づくのは簡単ではないと分かっていました。ただ、30㎏のウエイト削減があったので、2週間前よりも弱みは少ないと思っていました。しかし、僕らよりもウエイトが重いライバル勢は強力だったので、データを見直してみなければなりません。今日は霧でセッションが遅れ、その結果セッション中の各所の確認が難しくなってしまいました。Q2のラップはクリーンに走れて、2週間前よりも最終セクターで0.2~3秒は速く走れると思っていましたが、上位との差はそれ以上ありました。全力を尽くしましたが、残念ながら今日はいい結果が得られませんでした」

エステバン・グエリエリエステバン・グエリエリ
「今日はあまりいいスタートが切れませんでした。ブレーキのセットアップ変更を決断し、その結果FP2の走行時間を失うことは分かっていましたが、レースウイーク全体を考えるとこれがベストの選択だと思い、進めました。予選ではいくつかのコーナーでミスをしてしまい、ポテンシャルを十分に発揮できなかったかもしれません。そのポテンシャルはネストールが見せてくれましたが、残念ながら望んでいた位置からは離れています。チャンピオンシップのライバルとは1.7秒差つけられてしまったことをきちんと反省し、頭を切り替えなければなりません。明日は僕らの持てる武器を出しきって戦います」

アッティラ・タッシアッティラ・タッシ
「今日は厳しい予選となりました。最初のアタックではリアタイヤを適切な温度に入れられませんでしたが、2度目のアタックではトップ10入りできる手応えがありました。しかし、ターン7で白線の上でブレーキングをしてしまい、それによってオーバーステアになって1秒ほどロスしてしまいました。もっといいグリッドを手にできただけに自分に腹が立ちます。残り3レース、しっかりとエステバンのサポートをしていきたいと思います」

ティアゴ・モンテイロティアゴ・モンテイロ
「16番手は望んでいた結果ではなく、もっと上にいけると思っていました。ウエイトが削減された効果が出ると期待しましたが、コースが僕らのマシンと合わないことが分かりました。マシンに不満はほとんどなく、一日中バランスはよかったのに、ライバルよりもパフォーマンスが発揮できていません。チーム全体としてもあまりいい一日ではなかったですし、エステバンは僕らの後方グリッドなので、彼の助けになるように明日は全力を尽くします。僕自身にとっては、シーズン最後の予選がこんな結果になって残念ですが、もう少し向上できると思っています」

リザルト

1日目予選

順位 No. ドライバー マシン Q1 Q2 Q3
1 12 S.ウルティア Lynk & Co 2'13.813 2'13.725 2'13.471
2 68 Y.エアラッシ Lynk & Co 2'14.164 2'13.988 2'13.623
3 17 N.ベルトン アウディ 2'14.305 2'14.006 2'13.754
4 11 T.ビョーク Lynk & Co 2'14.307 2'13.979 2'13.771
5 69 J.カール・ベルネ アルファロメオ 2'13.819 2'13.474 -
6 96 M.アズコナ クプラ 2'14.070 2'14.058 -
12 29 ネストール・ジロラミ Honda 2'14.939 2'15.178 -
14 9 アッティラ・タッシ Honda 2'15.105 - -
16 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 2'15.309 - -
18 86 エステバン・グエリエリ Honda 2'15.369 - -

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