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WTCC 開発プロジェクトリーダーレポート

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空力特性、走行性能に優れたマシン

続いては、車体についてです。新レギュレーションでは、空力面の制限が大幅に緩和されたことがポイントになっています。

フロントバンパー、リアウイング、サイドスカートなどのパーツを装着したことに加え、マシンの底にあたるアンダーフロアがフラットになったことで、空力性能は大幅に向上。ダウンフォース(車体を地面に押さえ付ける力)が格段にアップし、コーナリング性能が高く、安定して走れるクルマに仕上がっています。

また、サスペンションが前後ともマクファーソンストラット式(レース専用の独立懸架)に変更されたことで、サスペンションのセッティング幅も広がりました。

しかも、このリアサスペンションの形状変更によって、排気系周りのスぺースを確保できました。これにより、ターボ〜ウエイストゲート〜テールパイプまでの排気の流れをスムーズにすることが可能となり、排気圧力が低減したため、エンジンパワーアップに貢献しています。

そして、タイヤも大径で幅が広いものが採用され、グリップが向上。さらに、そのタイヤを覆うように大きなフェンダーも採用され、これも空力性能アップに一役買っています。

大きな空力パーツに、大径タイヤとフェンダーによって、マシンの見た目がかなりカッコよくなったという声もいただいています。

タルクィーニ選手も「今年のマシンは、レーシングカーとしての走りの楽しさを特に実感でき、こんなに力強い走りのFF車をドライブしたことがない」とマシンの進化に自信をのぞかせています。

もともと、WTCCは激しいバトルの多いカテゴリーでしたが、走行性能の向上によって、ドライバーもより大胆に攻めることが可能になり、さらにエキサイティングなレースが期待できます。

今シーズンも皆さまの熱いご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。

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