round 12

November 15 2013, QUALIFYING Race of Macau 2013 マカオ

SCHEDULE

予選ではモンテイロ選手が2番手、タルクィーニ選手が3番手を獲得
絶好のポジションから4大会連続の勝利を目指し、シリーズ最終戦に挑む

2013年11月15日(金)・予選  会場:ギア・サーキット(6.120km)  天候:晴れ
気温23℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、2013年シーズン最終戦を迎えました。最終戦の舞台は、2005年以来、WTCCの最終戦としておなじみのマカオグランプリです。レースが行われるギア・サーキットは、コース幅の狭いトリッキーな山側のコースと、ハイスピードな海側のコースが組み合わされ、路面コンディションも各所で変わり、難しい特徴的な市街地コースです。ソノマ、鈴鹿、上海と3大会連続で勝利を収めたCastrol Honda World Touring Car Teamは、シーズン最後の戦いを有終の美で飾るべく予選に挑みました。

  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手

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予定より15分遅れの午後3時50分に開始されたQ1では、難しいコースに苦しめられるドライバーによるアクシデントが続出し、3度も赤旗中断の措置がとられる状況となりました。その中で、Castrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手、そしてZengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手は、40kgのハンディウエイトをものともせずに好タイムをマークしました。まずモンテイロ選手が2回目のアタックで2分30秒969をマーク。その時点でトップに立つと、残り時間の少なくなった最後のアタックでミケリス選手が2分30秒945、タルクィーニ選手が2分31秒289と、自身のそれまでのタイムを更新します。この結果、Q1ではミケリス選手が3番手、モンテイロ選手が4番手、タルクィーニ選手が7番手となり、Honda Civic WTCCは3台そろってQ2進出を果たしました。

15分間のQ2では、まずモンテイロ選手が2分30秒112、ミケリス選手が2分30秒224の好タイムを出し、その時点で2番手、3番手と上位につけました。タルクィーニ選手はアタックの途中、タイヤバリアに接触しフロントバンパーにダメージを受け、その修復のためにピットに戻ります。各車タイヤ交換を行い、セッション終了ギリギリのタイミングで2回目のアタックが繰り広げられました。この最後のアタックで、モンテイロ選手は2分29秒933の好タイムをマーク。1回目のアタックを棒に振ったタルクィーニ選手も2分29秒991と、モンテイロ選手に迫るタイムでQ2を終えました。ミケリス選手は2回目のアタック途中で行く手を阻まれ、アタックを止めざるを得ず、タイム更新はかないませんでした。最終的にモンテイロ選手は予選2番手、タルクィーニ選手は3番手の好ポジションを獲得。ミケリス選手も5番手となり、Honda Civic WTCCは3台そろって5番手以内で予選を終え、決勝レースに期待の持てるグリッドを獲得しました。

コメント

ティアゴ・モンテイロ選手(2番手)「マシンに大変満足しています。短い時間の中で、いいバランスにすることができました。マカオのコースは走りがいがあり、とても好きです。そして、走るたびにマシンを速くする要素を見つけ続けていることに驚いています。今回、マカオの予選でこんなにいい結果が出せるとは思っていませんでした。日曜日のレースが本当に楽しみです」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(3番手)「Q2の最初のアタックでは、少し気が緩んだのかもしれません。フィッシャーマンズ・コーナーの出口でタイヤバリアに当たってしまいましたが、そのままピットに戻ることができた上に、ひどいダメージを負わなくて済んで、とても運がよかったと思います。ステアリングにちょっとした問題を感じましたが、最終のアタックではマシンは非常に好調でした。シリーズランキング2位にとどまるためには、できる限り多くのポイントを取らなければなりませんが、レースでは優勝のチャンスがあれば、もちろん果敢に狙っていきます」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「3台のHonda Civic WTCCが予選上位のポジションを獲得できて、満足しています。昨年のマカオに比べ、モンテイロ選手のタイムは、40kgのハンディウエイト増があるにもかかわらず、1.4秒という大きな向上があり、マシンが格段にレベルアップしたことの表れとして、うれしく思っています。マシンは鈴鹿、上海とほぼ同じ仕様ですが、ハンディウエイトの40kgがあり、マカオだけにどこまでいけるか分からないところもありました。しかし、3人のドライバーは、この難しいコースに対応していい結果を出してくれたと思います。決勝レースでは、好ポジションからのスタートなので期待できると思いますが、なにしろこのコースはアクシデントが多いので、最後まで無事に生き残らなければ結果は残せません。難関の予選はまずクリアしましたから、レースではマシンもドライバーも確実に走りきることが重要で、それがうまくいけば結果はついてくると思っています。シーズン最後の戦いですので、有終の美を飾るべくがんばります」

予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
112Y.ミュラーシボレー2:28.933
218ティアゴ・モンテイロHonda2:29.933
33ガブリエーレ・タルクィーニHonda2:29.991
41R.ハフセアト2:30.107
55ノルベルト・ミケリスHonda2:30.224
69A.マクドウォルシボレー2:30.248