マカオラウンドプレビュー

最終戦マカオに向け、意欲をみせるモンテイロ選手

世界ツーリングカー選手権（WTCC）は、2013年シーズンの最終戦となるマカオラウンドを迎えます。市街地サーキットとして有名なマカオのギア・サーキットは、海沿いの高速セクションと、山側のコース幅の狭いテクニカルなセクションから成り、ドライバーのテクニックと度胸が試される難しいコースです。2005年以来、WTCCのシリーズ最終戦の場となってきたマカオグランプリは、今年で60周年を迎え、記念大会としてさまざまなイベントが催される予定です。

昨年、このマカオグランプリで3位に入ったティアゴ・モンテイロ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)は、先日の中国ラウンドで、Hondaでの自身初勝利を挙げたばかりという絶好調の中、マカオでの戦いに向けて強い意欲をみせています。

「今では、ほとんどのサーキットで速さと強さを発揮できるということを証明してきましたし、このマシンでの経験も増やしてきました。だから、マカオでもいい結果を期待しています。しっかりチームワークを発揮して、スタート順がよければ、今回もいい結果が出せると思います。私はマカオが大好きですし、ここではいつもいい気分でいられます。昨年はここで、わずか3戦目にして、HondaをWTCCでの初ポディウムに導くことができました。そのようなすばらしい思い出がありますので、今年もまたいい結果が出せればと思っています」と、モンテイロ選手は語りました。

「常に運次第です」と、チームメートのガブリエーレ・タルクィーニ選手は語ります。「予選で他車がいない状況を作るのは大変難しいですが、普通に考えれば、私たちはいいレースができるはずです。昨年は初の表彰台獲得という、Hondaにとって非常にいい結果となりました。今年は相変わらず重いハンディウエイトを積んでいますが、Honda Civic WTCCのハンドリングとブレーキングは、頻繁に方向転換をしなければならないこのコースにはとても有利です。私自身もマカオで何度も表彰台に立ったことがあり、今の私の個人的な目標は、ドライバーズランキングで2位になることです。そのためには、マカオにおいて2レースともできる限りいい成績を出す必要があります。ライバルに対して私が22ポイント上回っていますが、今回の2レースで50ポイント獲得できるチャンスがありますので、スタートからアタックして少しでも上位でフィニッシュすることが目標です」

WTCC最終戦マカオラウンドは、11月15日(金)に予選、17日(日)に決勝が行われます。