ROUND 10

ロシアロシア オリョーノク 2017.06.11(日)・MX2 決勝

第10戦 ロシア

セルベリンがマディコンディションの中で完走

2012年以来途絶えていたロシアGPが復活。今回は10年に公認されたばかりの新コースであるオリョーノクでの初開催となりました。当地はロシアの中では温暖なリゾートという土地柄で、オリンピックが行われたソチから200kmほどの黒海沿岸に位置しています。

自然の地形を生かしたアップダウンと幅の広さが、コースレイアウトの特徴。土曜に行われた予選レースまではベストコンディションでしたが、夜間の降雨で日曜はひどいマディレースとなりました。

グランプリへの参戦経験が浅いミケーレ・セルベリン(Team HRC)にとって、ロシアを訪れるのはもちろん初めてのことでしたが、彼は昨年ここで開催されたFIMジュニアモトクロスのビデオを見て、ハードパックに好印象を抱いていました。ところが土曜の予選では他車との接触で順位を下げ、日曜に至ってはMX2の決勝レースに合わせたように降り出した大雨で苦戦しました。

セルベリンはレース1で好スタートを切り、1コーナーに9番手で進入しました。そしてきついアップヒルで前方集団を避けようとラインを変えた際、深い泥にはまってしまいました。その後、一段と強くなる雨の中、転倒を喫したセルベリンは16位でフィニッシュ。パドックに戻ってから、左腕に裂傷を負っていたことに気付きました。

メディカルセンターで傷口を縫い合わせる措置を受けた後、ドクターストップによりセルベリンはレース2への出場を見合わせることになりました。地元イタリアで開催されるロンバルディアGPまで2週間あるので、セルベリンは負傷を癒やすことに専念します。

コメント

ミケーレ・セルベリン(MX2 16位/DNS 総合20位)
「今日はとても変なレースでした。まずは天気の急変で苦労しました。レース中ずっと雨が強く降り続けていたのですが、今年はこういうコンディションで走ったことがありませんでした。スタートはそれほど悪くなかったのですが、登り坂で小さなミスをしてしまいました。走り出してからまた転倒したときに、腕に痛みを感じつつ、たいしたことはないと思いながら走りました。ゴールした後にジャージが血だらけになっていることに気付き、医務室で傷口を縫われました。そこで泥による感染症を防ぐため、レース2には出ないようにとドクターストップを受けたのです。得意なハードパックのコースだったので、好結果を期待していたのですが、これもモトクロスの一部なので仕方ありません。何レースか休むつもりです。オットビアーノで開催されるロンバルディアGPに備えて、このケガを治さないといけません」

MX2 リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
119T.オルセンハスクバーナ1736'17.027
241P.ヨナスKTM17+02.099
36B.パテュレルヤマハ17+05.608
496H.ローレンススズキ17+30.777
598 B.バッセンスズキ17+33.877
6189B.ボジャースKTM17+34.998
16747ミケーレ・セルベリンHonda16+1Lap

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
191J.シーワースズキ1536'56.146
2189B.ボジャースKTM15+2'32.284
341P.ヨナスKTM14+1Lap
461J.プラド・ガリシアKTM14+1Lap
533J.リーバーKTM14+1Lap
6161 A.オストランドヤマハ13+2Laps

MX2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
141P.ヨナスKTM414
291J.シーワースズキ369
319T.オルセンハスクバーナ317
433J.リーバーKTM308
56B.パテュレルヤマハ294
661J.プラド・ガリシアKTM230
12747ミケーレ・セルベリンHonda154
3995ミシャ・ボーイ・デ・ワールHonda2
4397 マイカル・グリシャ・イヴァノフ Honda1
4528能塚智寛Honda1

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM458
2スズキ384
3ハスクバーナ373
4ヤマハ339
5カワサキ260
6Honda157
7TM111

ランキング詳細


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