MX2クラスでは、アルゼンチンGPで負傷した能塚智寛(Team HRC)が欠場し、チームメートのミケーレ・セルベリンが孤軍奮闘するかたちになりました。
能塚はパタゴニアでクラッシュした際に、頸椎と骨盤を痛め、ブエノスアイレスの病院で手術を受けたあと、現在は日本に帰国して療養中です。完治まで6カ月と見込まれています。メキシコGPのパドックでは、セルベリンや監督を中心にチームスタッフが集まり、能塚を元気づけるビデオメッセージなどが発信されていました。
ミケーレ・セルベリン
今大会、メキシコGPのコースコンディションとセルベリンの走りを振り返ると、スタートが大きく物を言う結果となりました。レース1でのセルベリンは、スターティングゲートのタイミングにうまく反応したのですが、ストレートで他車と絡んで出遅れてしまいました。後方から追い上げを開始し、オープニングラップで11番手まで浮上。その後も争いが激しい集団の中に割って入り、なんとかシングルフィニッシュの9位まで食い込みました。
レース2では、よりスムーズなスタートを切り、大きく出遅れることもなく、1周目11番手でコントロールラインを通過しました。このポジションの前では複数台による8番手争いが行われていましたが、ギャップが増えて荒れた路面状況によって、だれもが同じようなペースに陥り、決定的な順位変動には至りませんでした。セルベリンは11位でフィニッシュ。ポイントランキングは7位にアップしています。
ミケーレ・セルベリン(MX2 9位/11位 総合11位)
「今日の結果は、まあまあという感じです。レース1の9位はそれほど悪くはないものの、レース2の11位は目指しているポジションではありません。ただ、地道ながらもシリーズポイントを加算できたことは、喜んで受け入れるべきでしょう。相変わらずスタートが課題ですが、今日は2本とも改善できていました。遠隔地でのグランプリは初体験の連続でしたが、今後はヨーロッパに戻って馴染みのあるサーキットを転戦できるので、もっと上を目指したいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 91 | J.シーワー | スズキ | 18 | 35'36.310 |
2 | 6 | B.パテュレル | ヤマハ | 18 | +07.922 |
3 | 33 | J.リーバー | KTM | 18 | +13.091 |
4 | 64 | T.コビントン | ハスクバーナ | 18 | +18.551 |
5 | 41 | P.ヨナス | KTM | 18 | +19.913 |
6 | 10 | C.ブラーンデレン | KTM | 18 | +22.157 |
9 | 747 | ミケーレ・セルベリン | ![]() | 18 | +33.194 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 64 | T.コビントン | ハスクバーナ | 17 | 34'03.198 |
2 | 41 | P.ヨナス | KTM | 17 | +03.814 |
3 | 33 | J.リーバー | KTM | 17 | +05.294 |
4 | 91 | J.シーワー | スズキ | 17 | +07.037 |
5 | 172 | B.ファン・ドニンク | ヤマハ | 17 | +18.147 |
6 | 18 | V.ブリリャコフ | カワサキ | 17 | +28.602 |
11 | 747 | ミケーレ・セルベリン | ![]() | 17 | +54.459 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 91 | J.シーワー | スズキ | 153 |
2 | 41 | P.ヨナス | KTM | 145 |
3 | 6 | B.パテュレル | ヤマハ | 139 |
4 | 33 | J.リーバー | KTM | 139 |
5 | 19 | T.オルセン | ハスクバーナ | 127 |
6 | 172 | B.ファン・ドニンク | ヤマハ | 102 |
7 | 747 | ミケーレ・セルベリン | ![]() | 84 |
31 | 28 | 能塚智寛 | ![]() | 1 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 184 |
2 | スズキ | 153 |
3 | ヤマハ | 147 |
4 | ハスクバーナ | 142 |
5 | カワサキ | 109 |
6 | ![]() | 84 |
7 | TM | 80 |