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July 12 2015, RACE FIM Motocross World Championship Latvia
ラトビア
2015年7月12日(日)・決勝 会場:ケグムス 天候:晴れ 気温:18℃
モトクロス世界選手権は第12戦ラトビアGPを迎え、MXGPクラスでTeam HRCのゴーティエ・ポーリンが、2レースとも3位フィニッシュ。今季4度目のMXGP表彰台登壇を果たしました。
レース1では、ポーリンがスタート7番手と好位置につけましたが、チームメートのイブジェニー・バブリシェフは、不運にも1コーナーの混乱に巻き込まれ、転倒を免れながらも14番手と出遅れます。ポーリンは3位まで浮上してフィニッシュしたのに対し、バブリシェフは5位争いグループの直後まで追い上げながらも、最終的には11位でチェッカーを受けました。
レース2のスタートは2人とも順調で、トラブルに巻き込まれることなく、バブリシェフは3番手、ポーリンは5番手で1コーナーを抜けました。ポーリンはすぐにスパートをかけ、レースのファステストラップを記録しながら、バブリシェフと世界チャンピオンのアントニオ・カイローリ(KTM)をパス。3位までポジションを上げました。バブリシェフもシングルフィニッシュとなる5位でゴールし、今回のグランプリを総合8位で終えました。
ポーリンは総合2位に入賞し、今シーズン4度目の表彰台登壇。スケジュールの3分の2を消化した選手権ランキングで、3位の座をがっちりキープしています。
MX2クラスでは、Honda Gariboldiのティム・ガイザーが健闘。朝のどしゃ降りによってコースが水浸しになり、午後からの日差しによってサンド質の路面に刻まれたワダチが乾くなど、空模様に翻ろうされたコンディションとなりましたが、ガイザーは2レースとも1コーナーのアクシデントから追い上げ、総合5位に入賞しました。
朝のウォームアップセッションでは、2位に1.9秒もの差をつけてMX2クラス最速ラップを記録したガイザー。好調の中で迎えたレース1でしたが、1コーナーで前転クラッシュを喫して最後尾まで転落。そこからら再スタートすると、猛然と追い上げ、ラスト2周にベストラップを記録するスピードで、7位入賞を果たしました。
レース2では、タイトな180度ヘアピン右コーナーで足首を痛め、そこからのスピードが衰えてしまいます。それでも、ガイザーらしいテンポのよい走りを披露し、4位でフィニッシュ。総合5位に入賞して重要な32ポイントを稼ぎ、MX2ランキングではリーダーと46ポイント差の2位につけています。
チームメートのホルヘ・ザラゴザは、不慣れなサンドに苦戦しました。好スタートを切ったにもかかわらず、コースがどんどんワダチだらけになるにつれて、レース終盤になると後方まで落ちてしまいました。しかし、サンドコースのグランプリを経験したことで、ザラゴザはまた一つ成長を果たしたと言えるでしょう。
次戦チェコGPは、2週間後の7月26日(日)に決勝が行われます。
ゴーティエ・ポーリン(MXGP 3位/3位 総合2位)
「表彰台に立つことはチーム全員にとって喜ばしいことで、それを達成するたびに明るく前向きな気持ちになります。3位/3位で総合2位というリザルトは上出来ですが、昨日の予選レースを完ぺきに物にしたことを思うと、もっと上を期待できました。今日のコースコンディションはとてもウエットで、マシンにこびり付いた土が重かったですし、抜きにくかったです。土日を振り返ってみると、スタートがあまりよくなかったのですが、今日よりも昨日の方が抜きやすく、ポジションをばん回しやすかったです。もちろんもっと上を目指していることは確かですが、今日の結果はうれしいですし、ポジティブに受け止めています」
イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 11位/5位 総合8位)
「今日は少々辛い一日でした。レース1は目の前で3台が転倒した1コーナーでだいぶ時間をロスして、集団の中をばん回していかなければなりませんでしたが、ほとんど1本しかラインがなくて抜きにくかったです。レース2はいくらかよくて、1レース目よりもポイントを獲得できました。総合的には、少しがっかりしています。この週末を振り返ると結構乗れていたので、もっと上位に入れたはずです」
ティム・ガイザー(MX2 7位/4位 総合5位)
「昨日から今朝まではペースも悪くなかったし、乗れていました。ところが、今日のレース1はクラッシュが響いてとても難しかったです。コースがかなり深く掘り返されていたので、ブレーキング時にだれかに追突されて、前輪が埋まってしまい転倒。最後尾から再スタートすることになってしまったのです。コースのほぼ全周が1本ラインで抜きにくかったのですが、うねりが連続するウェーブセクションでは自分の速さを発揮できたので、そこで何台も抜いて7位までばん回することができました。レース2ではまたしても1コーナーで足首を強打したため、思うような走りができなくなってしまいました。いずれにしても総合5位に入ってポイントを加算できたので、よかったです。もちろんチャンピオンを取るためにはもっと得点できた方がいいですが、僕はそういうことはあまり意識していません。今シーズンの開幕以来、リラックスしてレースを楽しむようにしています。自分自身にプレッシャーを与えずに楽しもうという方針は、今でも変わりません。だから、シリーズではなく目の前のレースのことしか考えませんし、結果はシーズンの最終戦になれば分かると思います。今は、次のロケット(チェコGP)で、自分の好きなモトクロスができることを楽しみにしているだけです」
ホルヘ・ザラゴザ(MX2 19位/20位 総合21位)
「今大会はとても苦戦ました。昨日からスタートが悪かったですし、今日も21番手から好スタートを切るのは難しいものでした。両レースとも序盤はよかったのですが、サンドコースを走り続けるのは体力的にきつかったです。ウォームアップの時点でコースは完全にウエットで、ワダチがたくさんできたせいでベストラインが台無しになってしまいました。終盤になると少し改善されましたが、コースコンディションが刻々と変化するので、体力的にハードでした。2週続けてサンドなのはいい経験ですが、やっとハードパックに戻れるのが楽しみです」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 259 | G.コルデンホフ | スズキ | 17 | 34'26.145 |
2 | 22 | K.ストリボス | スズキ | 17 | +05.257 |
3 | 21 | ゴーティエ・ポーリン | Honda | 17 | +45.698 |
4 | 222 | A.カイローリ | KTM | 17 | +1'00.847 |
5 | 89 | J.バン・ホービーク | ヤマハ | 17 | +1'08.496 |
6 | 183 | S.フロサール | カワサキ | 17 | +1'12.170 |
9 | 11 | フィリップ・ベントソン | Honda | 17 | +1'24.412 |
11 | 777 | イブジェニー・バブリシェフ | Honda | 17 | +1'31.278 |
12 | 23 | クリストフ・シャルリエ | Honda | 17 | +1'34.136 |
21 | 400 | 山本鯨 | Honda | 16 | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 461 | R.フェーヴル | ヤマハ | 18 | 35'49.255 |
2 | 259 | G.コルデンホフ | スズキ | 18 | +02.389 |
3 | 21 | ゴーティエ・ポーリン | Honda | 18 | +03.218 |
4 | 222 | A.カイローリ | KTM | 18 | +24.352 |
5 | 777 | イブジェニー・バブリシェフ | Honda | 18 | +31.334 |
6 | 22 | K.ストリボス | スズキ | 18 | +42.152 |
11 | 11 | フィリップ・ベントソン | Honda | 18 | +1'05.120 |
14 | 23 | クリストフ・シャルリエ | Honda | 18 | +1'12.688 |
19 | 400 | 山本鯨 | Honda | 17 | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 99 | M.アンスティ | カワサキ | 17 | 35'51.424 |
2 | 41 | P.ヨナス | KTM | 17 | +07.869 |
3 | 85 | D.ポーチェス | KTM | 17 | +13.274 |
4 | 91 | J.シーワー | スズキ | 17 | +14.611 |
5 | 151 | H.クラッス | ハスクバーナ | 17 | +23.594 |
6 | 1 | J.ティクシー | カワサキ | 17 | +29.166 |
7 | 243 | ティム・ガイザー | Honda | 17 | +55.725 |
17 | 18 | フセヴォロド・ブリリャコフ | Honda | 17 | +1'42.251 |
19 | 101 | ホルヘ・ザラゴザ | Honda | 17 | +1'59.039 |
20 | 51 | イェンス・ゲッテマン | Honda | 16 | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 99 | M.アンスティ | カワサキ | 17 | 34'44.364 |
2 | 41 | P.ヨナス | KTM | 17 | +13.123 |
3 | 151 | H.クラッス | ハスクバーナ | 17 | +21.819 |
4 | 243 | ティム・ガイザー | Honda | 17 | +24.819 |
5 | 91 | J.シーワー | スズキ | 17 | +28.107 |
6 | 189 | B.ボジャース | KTM | 17 | +30.405 |
7 | 51 | イェンス・ゲッテマン | Honda | 17 | +33.825 |
17 | 18 | フセヴォロド・ブリリャコフ | Honda | 17 | +1'30.042 |
20 | 101 | ホルヘ・ザラゴザ | Honda | 17 | +1'38.584 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | R.フェーヴル | ヤマハ | 457 |
2 | A.カイローリ | KTM | 416 |
3 | ゴーティエ・ポーリン | Honda | 391 |
4 | M.ナグル | ハスクバーナ | 360 |
5 | イブジェニー・バブリシェフ | Honda | 345 |
6 | C.デサール | スズキ | 291 |
18 | クリストフ・シャルリエ | Honda | 128 |
20 | アレッサンドロ・ルピーノ | Honda | 97 |
23 | フィリップ・ベントソン | Honda | 56 |
28 | 山本鯨 | Honda | 23 |
45 | ファビエン・イゾワール | Honda | 3 |
48 | ジェレミー・デリンス | Honda | 2 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | スズキ | 474 |
2 | ハスクバーナ | 467 |
3 | KTM | 467 |
4 | ヤマハ | 465 |
5 | Honda | 441 |
6 | カワサキ | 289 |
7 | TM | 76 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | J.ハーリングス | KTM | 423 |
2 | ティム・ガイザー | Honda | 377 |
3 | V.ギロド | ヤマハ | 352 |
4 | P.ヨナス | KTM | 351 |
5 | J.シーワー | スズキ | 345 |
6 | J.ティクシー | カワサキ | 334 |
17 | フセヴォロド・ブリリャコフ | Honda | 152 |
19 | イェンス・ゲッテマン | Honda | 102 |
23 | ホルヘ・ザラゴザ | Honda | 56 |
36 | 大塚豪太 | Honda | 10 |
39 | グラディエ・フェザーストーン | Honda | 5 |
42 | ジョルダン・ラカン | Honda | 3 |
43 | スリヴァン・ジョーリン | Honda | 3 |
44 | シモン・マレット | Honda | 2 |
46 | タンナラ・ペンジャン | Honda | 1 |
47 | フアン・パブロ・ラザルディ | Honda | 1 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 531 |
2 | カワサキ | 492 |
3 | ヤマハ | 413 |
4 | Honda | 410 |
5 | スズキ | 345 |
6 | ハスクバーナ | 307 |
7 | TM | 44 |