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もうひとつの夢に向かって着実に前進 青山博一マレーシアテスト・レポート

青山博一(左)、佐野忠克内閣総理大臣秘書官(右)
青山博一(左)、安藤茂官房副長官秘書官(右)
マルコ・シモンチェリ
岡田忠之
秋吉耕佑

最後のテストを終えて帰国した青山博一は、バレンシアGPでチャンピオンを決めた際に祝辞をいただいた鳩山由紀夫内閣府総理大臣にお礼するために、12月28日、Honda関係者、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の関係者らとともに東京都千代田区の首相官邸を訪れた。首相はインド訪問中のために残念ながら不在だったが、首相に代わって面会していただいた佐野忠克内閣総理大臣秘書官、安藤茂官房副長官秘書官に、サイン入りパネルと首相への手紙を託した。「チャンピオンを取って一番驚き、うれしかったのは、鳩山さんからお祝いの言葉をいただいたこと。これを励みに、これまで以上にモータースポーツを認知してもらえるようにアスリートとして精進していきます」と、語った。

今回のテストには、青山と最終戦までし烈なタイトル争いを繰り広げ、来季からHondaグレッシーニからMotoGPに参戦するマルコ・シモンチェリも参加。シモンチェリは、同チームでトニー・エリアスが乗っていたワークススペックのRC212Vで3日間走り込んだ。バレンシアテストでは、初ライドにもかかわらず、非凡なタイムをマークして関係者の注目を集めた。マレーシアテストでも2分03秒70のベストタイムをマーク。青山とともに、これからのHondaを背負っていくだろう2人の若手の活躍に、大きな期待が膨らんだ。

また、今回のテストには、2010年型RC212Vのテストで岡田忠之と秋吉耕佑が参加。2月のマレーシアテストで各チームにデリバリーされるニューマシンのテストに集中した。「初めて乗ったときに2010年型のニューマシンのポテンシャルの高さに驚いた。それをフルに生かすためにいろいろなセッティングにトライしている。今回の3日間のテストは、順調にメニューが消化できた。今回テストに参加した2人の若手にも喜んでもらえるバイクに仕上がっているはず」と、両テストライダーは2010年型RC212Vの仕上がりに自信を見せていた。

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