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モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > MotoGP学科 > 1限目「タイヤの話」

MotoGP学科

タイヤの話

1限目

タイヤワンメーク化の具体的な中身

今シーズン、ブリヂストンが用意しているフロント用スリックタイヤ※1のコンパウンド※2はソフト、ミディアム、ハード、エクストラハードの4スペック。リア用スリックタイヤのコンパウンドはソフト、ミディアム2種類、ハード2種類、エクストラハードの6スペックとなっている。これらの中から、サーキットの特性や気象条件などを考慮して、レースごとに前後それぞれ2スペックずつのタイヤをブリヂストンが選択して提供する。たとえば、開幕戦のカタールGPではフロント用にソフトとミディアム、リア用も同じくソフトとミディアムというスペックが提供されたが、第6戦カタルニアGPではフロント用にミディアムとハード、リア用にはハードとエクストラハード、というスペックが提供された。

スリックタイヤ

ライダー1名あたりに与えられるタイヤの数は、スリックタイヤはフロント用に8本、リア用には12本の計20本。その内訳は、2スペックのコンパウンドからフロント、リアともにそれぞれ同数ずつの各4本(フロント)、各6本(リア)となっていたが、フロントタイヤに関しては、第7戦オランダGPから変更が加えられた。開幕以来、硬めと柔らかめの2スペックのコンパウンドは4本:4本のセットで提供されてきたが、この大会から5本:3本、4本:4本、3本:5本、という組み合わせから選択することが可能になった(リアについては従来どおりの6本:6本で変更なし)。

ただし、組み合わせの選択については、レース終了後2時間以内に、次のレースで使用するフロントタイヤのスペック構成を申告しなければならない、と定められている。つまり、第7戦オランダGPで使用されたフロントタイヤのスペック構成は、第6戦カタルニアGP終了後に申告されたものであり、また、オランダGPが終了すると2時間以内に、チームは第8戦アメリカGPで使用するフロントタイヤのスペック構成を申告しなければならない、というわけだ。

なお、この情報はチームのレース戦略に大きく影響する事項であるため、当該レースウイークが始まるまでブリヂストンにより機密が厳守される。

ウエット用のレインタイヤ※3については、レースごとにフロント、リアとも1スペックのみが提供され、その本数はフロント、リアとも各4本の計8本となっている。ただし、予選までの全セッションが雨になった場合などは、レースディレクションの判断により、さらに追加で1セット(フロント1+リア1)が供給される。

路面の水をかき分けて進む、溝入りのレインタイヤ

ちなみに、ここで言及しているタイヤのスペックとはあくまでコンパウンドの違いを指しており、タイヤ形状と構造については、メーカーやマシンの種類に関わりなくすべて平等な同一仕様で全チーム全ライダーに提供されている。

さらに、このタイヤの使用本数制限は、いわゆるシーズン中のレース事後テストやメーカーテスト、シーズンオフテストにも適用され、たとえばメーカーが行うマシン開発テストでのタイヤ使用本数は年間240本まで、という規制が設けられている。

用語解説

※1スリックタイヤ

表面に溝がないレース専用のタイヤ。乾燥した路面において非常に強いグリップが得られる。

※2コンパウンド

タイヤに使用されるゴム素材のこと。その組成によってグリップ力や摩耗寿命などの特性が決まる。

※3レインタイヤ

表面に排水用の溝があるタイヤ。低温な濡れた路面でもグリップが得られるコンパウンドが採用されている。乾燥路面では摩耗が早く、寿命が短い。

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