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HONDA

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最先端の技術は常に、Hondaのレース勝利の礎となってきた。Hondaは数多くの、驚くべきレーサーマシンを生み出した。そのベスト6をここに紹介しよう。
 
   Honda RC149は5気筒125ccのレーサーマシンで、1960年代の大半を通じて繰り広げられた2ストロークメーカーと4ストロークメーカーによる激しい技術戦争の中で、最も印象の強いマシンの一つであろう。2ストロークを打ち負かすためにはかなりの高回転型エンジンが必要だと悟っていたHondaは、フレームいっぱいの幅を持つ5気筒の125ccマシンを作り出し、1気筒当たり25ccという小さなピストンによって21,500rpmまで回転を上げた。ほぼ同時期にHondaは50ccツインを投入しており、こちらもエスプレッソカップ並みに小さなピストンで世界選手権を制している。また、RC149はバイクの宝石とも言われ、スイス人ライダーのルイジ・タベリはこのマシンで1966年の125ccクラス世界チャンピオンになっている。  
 
   グランプリレースがもっとも魅力的だった時代の中で、おそらく最も魅惑的なマシンであったこの6気筒250ccマシンは、進取的だった1960年代を象徴していると言えよう。最高回転数18,000rpmの武器を1964年シーズン終盤の世界選手権250ccクラスに投入した時、Hondaはレース界をあっと言わせたが、マイク・ヘイルウッドがパフォーマンスを最大限に引き出し2ストローク勢からタイトルを奪い取ったのは1966年と67年であり、これはこの6気筒マシンが必要とした対策が施された後のことだった。その後Hondaは10年間以上もグランプリレースから遠ざかった。RC166は、おそらく史上最高のサウンドを奏でるレーサーマシンであり、多くの人々を魅了した。その人気ぶりは、最近になってイギリスのある会社が完璧なレプリカを製造しているほどである。  
 
   1966年に初めて500ccクラスにバイクを登場させる前に、Hondaはすでに50cc、125cc、250cc、350ccの全クラスで世界チャンピオンとなっていた。RC181はHondaが二輪生産における“世界ヘビー級”に進出したことを告げたが、強力なパフォーマーでありながら空冷直列4気筒は不運に呪われ、500ccクラスのタイトルを勝ち取ることはなかった。もしジム・レッドマンが、豪雨に見舞われたスパGPでクラッシュしなければ、彼とRC181は初挑戦の1966年に栄冠を手にしていたであろう。またマイク・ヘイルウッドも最終戦でエキゾーストバルブが破損しリタイアしなければ、66年のタイトルを手にしていたことであろう。  
 
   NR500は2ストロークがグランプリレースを席巻し、Hondaがまだ2ストロークグランプリレーサーを手がけていなかった70年代後半に考案された。4ストロークのNR500は、22,000rpmという高回転を誇るパフォーマンスによって、2ストロークを打ち負かすべく作られた。 Honda のチャレンジングスピリットを象徴しているのみならず、 グランプリ史上、最も魅惑的なマシンの1台と言えよう。NR500は、楕円ピストン、1気筒あたり8バルブ、ピストンあたり2本のコンロッド、モノコックフレーム、カーボンホイールなどを特徴とした。あらゆる意味で時代に早すぎたマシンであったが、Hondaにカーボンファイバーやカムギアトレイン、超高回転エンジン、バックトルクリミッターについて多大な知識を与えたのである。しかし82年には、Honda初の2ストロークレーサーであるNS500を投入し、復帰後初優勝をベルギーGPで飾る事になる。  
 
   2ストロークマシンのパフォーマンスの頂点を極めたNSR500は、15年間の現役期間中に世界選手権をなんと21回(ライダーズ10回、コンストラクターズ11回)も制覇した。NSR500は常にパワーが抜きん出ており、1984年のレースデビュー戦では、フレディ・スペンサーがデイトナのバンクを305km/hで駆け抜けた。500ccクラス最後の年となった2001年には、NSR-V4は約200馬力を搾り出しているにもかかわらず、スロットルのリニアリティのすばらしさは損なわれる事なく保っていた。NSR500は数々の記録を生み出したが、その中には破竹の22連勝(1997年から98年にかけて)やシーズン最多勝(1997年の15勝。これは2003年のRC211Vと並ぶ)がある。  
 
   250馬力の現行MotoGPバイクの中でもっともライダーフレンドリーであると広く認識されているRC211Vは、Hondaが50年にわたる二輪レースを通じて得たノウハウの集大成である。ハイテクを駆使したV型5気筒4ストロークエンジンは、2002年4月に鈴鹿で開催されたMotoGP初レースで優勝を飾ると、タイトルを5回(2度のライダーズと3度のコンストラクターズ)獲得している。無駄がなくたくましいこのマシンは、すべてがバランスのとれたものとして作り出され、エンジン、シャシー、空力が互いを高め合い、オールラウンドなパフォーマンスを発揮する。