イギリスGPのキャンセルで、第11戦オーストリアGP終了時点のポイント差のまま今大会を迎えるMoto2クラスは、総合首位でホームグランプリとなるフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)と総合2位のミゲル・オリベイラ(Red bull KTM Ajo)の戦いに注目です。その差は、わずか3点。タイトル争いは、レースを追うごとに緊張感が増しています。

後半戦のスタートとなったチェコGPで3位、連戦となったオーストリアGPで今季5勝目をあげたバグナイアは、サンマリノGP初制覇に挑みます。昨年の大会は4位でフィニッシュしましたが、レース後、失格した選手が出たことで3位に繰り上がりました。今年はしっかりと走りきって表彰台に立つ意気込み。もちろん、シーズン6勝目を目指します。

チェコGPで今季2勝目を挙げて総合首位に立ったオリベイラは、オーストリアGPで2位に終わり、再び総合2位にダウンしました。過去、ミサノでは表彰台の経験がありませんが、今年は大会初制覇と表彰台獲得を目指します。

総合3位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、チェコGP、オーストリアGPと2戦連続で転倒リタイアに終わりました。その結果、トップのバグナイアから76点差と大きく遅れています。チャンピオン争いから大きく後退したマルケスですが、ここからの巻き返しに挑みます。

総合3位はブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)で第9戦ドイツGPの初優勝をはじめ、安定した走りでシングルフィニッシュを続けています。以下、総合5位には、ホームグランプリを迎えるロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP 40)、総合6位にホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、総合7位にはマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、総合8位にはチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)、総合9位にファビオ・クアルタラロ((+)Ego - Speed Up Racing)と続きます。総合10位でホームグランプリを迎えるマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)は、2位になった2009年以来の表彰台を目指します。

長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は、チェコGPで16位とポイント獲得を逃すも、オーストリアGPでは15位になり今季3度目のポイント獲得を果たしました。前戦イギリスGPは、調子を上げている中での大会中止にがっかりしましたが、今大会は目標とするシングルフィニッシュを目指します。