Round08オランダオランダGP

Moto2 プレビュー

2018年6月28日(木)

会場:TTサーキット・アッセン

ランキングトップ争いはわずか1ポイント差。バグナイア、オリベイラの首位争いに注目

激戦が続くMoto2クラスは、7戦を終えて5人のウイナーが誕生しています。総合首位は、開幕戦カタールGP、第3戦アメリカズGP、第5戦フランスGPで優勝しているフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)。優勝数ではライバルを圧倒していますが、総合ポイントでは、総合2位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)とわずか1ポイント差と接戦が続いています。

そのオリベイラは、優勝こそ第6戦イタリアGPだけですが、優勝を含めて5回の表彰台に立つ安定した走りを見せています。第6戦イタリアGPの優勝、第7戦カタルニアGPの2位とこの2戦、一段と調子を上げているだけに今大会はシーズン2勝目が期待されます。

総合3位にはアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、7戦を終えて4回の表彰台に立っていますが、今季はまだ優勝がありません。今大会はシーズン初優勝を目指し全力で挑みます。

以下、ロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)は、1勝を含む3回の表彰台獲得で総合4位。今年は2年ぶりの優勝を果たすなど調子を上げているだけに、今大会の活躍に注目です。総合5位にはチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)で、7戦を終えて表彰台は第2戦アルゼンチンGPの2位だけですが、安定した走りで上位入賞を続けています。

総合6位にはルーキーのホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、フランスGP、イタリアGPと2戦連続で3位表彰台に立って調子を上げています。ホームGPとなった前戦カタルニアGPでは転倒リタイアに終わっているだけに、今大会はその雪辱に挑みます。

総合7位にはマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)で、イタリア、カタルニアと2戦連続で転倒リタイアに終わっていますが、今大会は第2戦アルゼンチンGP以来となるシーズン2勝目に闘志を燃やします。一昨年のMoto3チャンピオンのブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)は、安定した走りでシングルフィニッシュを続けて総合8位。この2戦、フロントローの常連となったマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が総合9位、前戦カタルニアGPでMoto2クラス初優勝を達成のファビオ・クアルタラロ(Speed Up Racing)が総合10位に浮上しました。

前戦カタルニアGPで今季ベストタイの13位でフィニッシュした長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は、目標とするトップ10を目指します。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「カタルニアではレースウイークを通して、フリー走行からウオームアップまでとても戦闘的でした。しかし、レースでは思ったような結果を出すことができませんでした。アッセンでは、再びベストを尽くすためにモチベーションは上がっています。テクニカルでとても難しいサーキットですが、嫌いなのは6コーナーです。ここはワールドチャンピオンシップで初優勝を達成したところなので、僕にとっては常に特別な大会となります」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「ムジェロとバルセロナではとてもポジティブな結果を残すことができました。そのおかげで総合ポイントでも、トップとの差を縮めることができました。でもまだシーズン序盤ですので引き続きがんばっていかなければなりません。予選がもっとうまくいくようにがんばらなければなりません。後方グリッドから決勝に挑むようなことがないよう、金曜日と土曜日にもっと前進し、できる限り準備を整えなければなりません。最近走ってきたサーキットと比べると、アッセンはとても狭いですが、流れるようなサーキットです。昨年はKTMで初めて走ってとてもうまくいきました。そして、初めて優勝争いに加わりました。今大会も表彰台獲得を目標にできるだけポイントを稼ぎたいです」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「アッセンは高速で美しいサーキットです。みんな「ザ・カテドラル」と呼びます。そのためここでレースができることは常にすばらしいことです。昨年は思っていたより1回多く転倒しましたが、いい週末でした。速く、流れるようなラインのレイアウトはとても好きです。僕のライディングスタイルによく合うので、そのアドバンテージをうまく使えるようにがんばりたいです。前戦カタルニアGPはいい週末でした。その後に行ったアラゴンでのテストもよかったです。そのため今は、とてもポジティブな気持ちです。この調子でプッシュし続けたいです。トップとはわずか25ポイント差です。目標は引き続き一生懸命取り組み、この差を減らすことです」

長島哲太(Moto2 総合23位)
「この数戦、15位以内で安定した走りができているので、ここからはもう一つステージを上げていき、シングルフィニッシュできるようにしたいです。カタルニアGPを終えてから、アンドーラにトレーニングに行きました。レースだけではなく、レースとレースの合間にいいトレーニングができているので、それも結果につながっていくと思います。今大会も楽しみです」

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