Round05フランスGP
Moto3 予選
2018年5月19日(土)
会場:ル・マン・サーキット
Moto3クラスは、事前の予想通り、厳しい戦いとなりました。ポールポジション(PP)を獲得したのは総合2位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)で、アメリカズGP、スペインGPに続き3戦連続でPPを獲得。今大会は、前戦スペインGPで多重クラッシュに巻き込まれてリタイアに終わった悔しさをぶつける意気込みです。今季3勝目と総合首位復活に挑みます。
以下、1秒差以内に20台という大接戦になり、3番手にエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)、7番手にニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)、8番手にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)、10番手にアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)とトップ10に5台のHonda勢が名前を連ねました。
前戦スペインGPでは、多重クラッシュの影響で、16年の最終戦バレンシアGP以来、2年ぶりにHonda勢が表彰台に立てない悔しい結果となりました。今大会は、その雪辱とフランスGPでの2年連続表彰台独占に挑みます。
日本人勢は、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が15番手、初日のフリー走行で転倒を喫し、左足を痛めた佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が痛みをこらえて26番手、初日2番手と好調なスタートを切った鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、難しい路面コンディションでパフォーマンスを発揮できず27番手と厳しいグリッドになりましたが、ともに後方からの追い上げに挑みます。
ホルヘ・マルティン(Moto3 ポールポジション)
「昨日と同様、リアエンドの正しいグリップ力を見つけるのに苦戦し、難しい一日になりました。午前中は中古タイヤでいいペースがありましたが、午後は難しくなりました。明日優勝するためには、自分のカードを正しく使わなければならないし、もっとなにかが必要です。ポールポジションを獲得できたことはすばらしいことです。明日の気温は助けになると思いますが、レースへ向けて準備を整えるためにはまだやることがたくさんあります」
エネア・バスティアニーニ(Moto3 3番手)
「とても難しい予選でしたが、最後はポジティブな日になりました。ソフトタイヤでスタートし、すぐにプッシュしようとしましたが、7コーナー出口でグリップを失い、大きなハイサイドで転倒しました。この転倒に怒りが爆発しましたが、このアクシデントから気持ちを立て直す強い意志を持ってガレージに戻りました。ベストを尽くしました。レースは長いので、明日は体力的にとても難しいレースになると思います」
ニッコロ・アントネッリ(Moto3 7番手)
「ここまでの流れには満足しています。いいペースがあり、速さを感じています。最後の周で少しミスがあったにもかかわらず、予選セッションもうまくいきました。うれしいです。今一番大事なことは、明日へ向けて集中力を維持することです」
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 8番手)
「いい一日になりました。午前中も午後もかなり調子がよかったです。トップと遜色のない、いいペースを維持できました。予選では速かったのですが、クリアラップがとれませんでした。それがなければフロントローに近付けたと思います。KTMのマシンがここではとても速いので、厳しいレースになると思いますが、準備はできています。自分の存在感を示したいと思います」
鈴木竜生(Moto3 15番手)
「今日はほぼセッションのすべてを単独で走ることになりました。あまりスリップの効くサーキットではないのですが、前に誰かがいて目標になってくれればもう少しタイムは上がったんじゃないかと思います。その反面、1人で出したタイムはアベレージもよくて、決勝に向けてはいい内容だったと思います。明日の決勝はグリッドが1つ上がって14番グリッドから決勝に挑みます。とにかく、スタートを決めて序盤に前に出ることがカギを握ると思います。昨年は転倒リタイア。今年はしっかり結果を残したいです」
佐々木歩夢(Moto3 26番手)
「昨日の転倒で今日は足に痛み止めの注射を打って走ったのですが、そのせいで足が麻痺しているようになり、シフトがしにくくなりました。明日は注射ではなく、痛み止めの薬にしたほうがいいかなと思っています。明日の朝、起きたときの足の状態を見て決めたいです。今日はケガをした足の影響もありますが、一周のタイムをまとめきれなかったのも影響しました。ほぼ最後尾からのレースになりますが、明日は着実に追い上げていきたいです」
鳥羽海渡(Moto3 27番手)
「今日は集団の中でタイムを出そうとしたのですが、結果的にうまくいかず、作戦をミスしてしまいました。今振り返れば、単独で最後までアタックした方がタイムは出たと思います。午前中のフリー走行は、ハードタイヤでうまく走れず、ミディアムでタイムを上げていったのですが、今度はクリアラップが取れませんでした。一日を通じて、思ったような結果を残せず、本当に残念です。予選も最後に出した17番手タイムが10コーナーではみ出してしまい、キャンセルとなりました。明日は後方からのレースになりますが、接戦だし、ペースはいいので確実に追い上げていきたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | 1'42.039 |
2 | 84 | J.コーンフェール | KTM | +0.123 |
3 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | +0.124 |
4 | 42 | M.ラミレス | KTM | +0.150 |
5 | 75 | A.アレナス | KTM | +0.175 |
6 | 12 | M.ベツェッキ | KTM | +0.316 |
7 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | +0.383 |
8 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | +0.408 |
9 | 16 | A.ミニョ | KTM | +0.470 |
10 | 44 | アーロン・カネット | ![]() | +0.473 |
11 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | +0.481 |
12 | 65 | P.エッテル | KTM | +0.537 |
13 | 40 | D.ビンダー | KTM | +0.572 |
14 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +0.689 |
15 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +0.738 |
16 | 8 | N.ブレガ | KTM | +0.774 |
17 | 22 | 真崎一輝 | KTM | +0.850 |
18 | 72 | アロンソ・ロペス | ![]() | +0.943 |
19 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | +0.961 |
20 | 5 | J.マシア | KTM | +0.979 |
21 | 11 | L.ロイ | KTM | +1.048 |
22 | 10 | D.フォッジャ | KTM | +1.060 |
23 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | +1.131 |
24 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | +1.180 |
25 | 17 | J.マクフィー | KTM | +1.251 |
26 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +1.341 |
27 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +1.380 |
28 | 7 | アダム・ノロディン | ![]() | +1.411 |