Round05フランスフランスGP

Moto3 決勝

2018年5月20日(日)
会場:ル・マン・サーキット
天候:晴れ
気温:24℃
コースコンディション:ドライ
観客:10万5203人(3日間:20万6617人)

 

ディ・ジャンアントニオが4位獲得でランキング2位
アントネッリは5位フィニッシュ

Moto3クラスは、Honda勢にとっては厳しい結果となりました。3戦連続ポールポジション(PP)から今季2勝目を狙ったホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は、最終ラップまで優勝争いに加わりましたが、最終コーナーの競り合いの中で前を走るマルコ・ベツェッキ(KTM)がハイサイドとなり、それを避けられずに接触。ともに転倒を喫してしまい、悔しいリタイアに終わりました。

マルティンとベツェッキのリタイアで、3番手からトップに浮上したファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)はトップでチェッカーを受けますが、そのあと、ショートカットのペナルティーで3秒加算されて4位にダウン。この裁定で一度は3位になり、パルクフェルメにマシンを進めたニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)も、ショートカットのペナルティーで1.8秒が加算され、結果5位に降格となり表彰台には立てませんでした。ともに残念な結果でしたが、ディ・ジャンアントニオは総合4位から2位へ、アントネッリは総合8位から7位へとランキングを一つ上げています。

以下、Honda勢は前戦スペインGPで多重クラッシュの犠牲者になったトニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)が7位、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が8位。鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は9位に入り、3戦連続シングルフィニッシュとなりました。

フリー走行で左足を負傷した佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は、24番グリッドから16位、フリー走行で快走を見せ、25番グリッドから決勝に挑んだ鳥羽海渡(Honda Team Asia)が17位でフィニッシュしました。ともに追い上げのレースをしましたが、ポイント獲得は果たせませんでした。

最終ラップの最終コーナーで転倒したマルティンは前戦スペインGPに続き、2戦連続で巻き添えによる転倒でリタイアとなり、これで総合2位から4位にダウンしました。

コメント

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 4位)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「僕はこのレースで優勝したと、正直に自分自身に言えます。ヤコブ・コーンフェール(KTM)との接触は不思議なものでした。2人同時にシケインに入り、僕がパスしようとしたとき、彼が僕に接触してきました。コーナーをカットせざるを得なくなる行為でした。さらに言えば、僕はカットする前と同じポジションに戻りました。だからこのことから僕が得たものはなにもないのです。完ぺきな週末ですばらしいレースでした。チームは最高の仕事をしてくれたので、彼らと家族に感謝しています」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 5位)ニッコロ・アントネッリ
「ポジティブなレースだったと思います。できることはすべて達成できたので満足です。コースをカットして1秒も得をしなかったと思うし、1.8秒のペナルティーは不当だと思います。それどころか、自分は一つポジションを下げました。でもとにかく、いいレースでした。もっと速くなることができることを感じるレースでした」

トニ・アルボリーノ(Moto3 7位)トニ・アルボリーノ
「前のグループととても楽しく走ることができました。ここ2戦は正しいセットアップの方向性を見つけることができて、重要なポジションをいつも争うことができるようになりました。今日はレース終盤にグリップを失い、集団と離れてしまいましたが、とにかく前進できたことがうれしいです。次はホームサーキットのムジェロです。楽しみに向かいます」

鈴木竜生(Moto3 9位)鈴木竜生
「スタートがよくてポジションを上げられたのですが、そのあと何人かとバトルになり、それでタイムをロスして前に離されてしまいまいた。これが今日のレースのすべてを決めてしまったという気持ちです。今回はKTM勢も速くて、それが混戦での戦いをより難しいものにしました。しかし、セカンドグループの戦いの中で、ほぼグループのトップでチェッカーを受けられたのはよかったと思います。これは今までになかったことなので、自分の成長を感じました」

佐々木歩夢(Moto3 16位)
「今日は痛み止めの注射を打たず、痛み止めの薬で走りました。朝のウォームアップを走ったときにいいペースで走れたので、決勝も大丈夫だろうと思いました。実際、レースが始まってみたら、予選より1秒以上速いペースで走ることができました。しかし、僕のいたグループは、トップグループよりちょっとペースが遅く、少しずつ離されました。今回は転倒の影響で予選をしっかり走れず、後方からのスタートになりましたが、改めて予選グリッドの重要さを感じました。しかし、開幕から5戦連続で確実にマシンのフィーリングはよくなっています。ただ、いいリザルトにつながっていないので、チームには申し訳ない気持ちです。次のムジェロは昨年いいレースができたサーキットなので、足をしっかり治してイタリアGPに挑みたいです」

鳥羽海渡(Moto3 17位)鳥羽海渡
「予選グリッドの悪さが、こういう結果に終わった原因でした。スタートからペースもよく、終わってからデータを見るとトップグループとほとんど変わらないタイムで走れていました。それだけに本当に残念です。今回は初日はいい感じで走れたのですが、2日目の路面コンディションにうまく合わせられず、タイムを上げられませんでした。コンディションが変わったときにどうアジャストしていくのかというのが今の自分の課題なので、明日のテストではしっかりその辺を追求していきます」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
175A.アレナスKTM37'40.056
216A.ミニョKTM+0.160
342M.ラミレスKTM+0.709
421ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+1.811
523ニッコロ・アントネッリHonda+2.305
684J.コーンフェールKTM+5.487
714トニ・アルボリーノHonda+7.577
844アーロン・カネットHonda+11.190
924鈴木竜生Honda+11.517
105J.マシアKTM+11.704
1140D.ビンダーKTM+12.011
1217J.マクフィーKTM+12.073
1376M.ユルチェンコKTM+12.358
1410D.フォッジャKTM+12.481
1565P.エッテルKTM+12.746
1671佐々木歩夢Honda+12.808
1727鳥羽海渡Honda+14.397
1822真崎一輝KTM+28.015
1972アロンソ・ロペスHonda+36.479
2041ナカリン・アティラプワパHonda+59.917
2111L.ロイKTM+1'07.363
RT12M.ベツェッキKTM+1Lap
RT88ホルヘ・マルティンHonda+1Lap
RT7アダム・ノロディンHonda+1Lap
RT33エネア・バスティアニーニHonda+2Laps
RT48ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+8Laps
RT8N.ブレガKTM+13Laps
RT19G.ロドリゴKTM+19Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
112M.ベツェッキKTM63
221ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda59
344アーロン・カネットHonda56
488ホルヘ・マルティンHonda55
516A.ミニョKTM45
642M.ラミレスKTM37
723ニッコロ・アントネッリHonda37
865P.エッテルKTM36
984J.コーンフェールKTM36
1033エネア・バスティアニーニHonda33
1119G.ロドリゴKTM28
1275A.アレナスKTM26
1348ロレンソ・ダラ・ポルタHonda25
1424鈴木竜生Honda24
1572アロンソ・ロペスHonda23
165J.マシアKTM21
1771佐々木歩夢Honda17
187アダム・ノロディンHonda16
1927鳥羽海渡Honda16
2014トニ・アルボリーノHonda15
2140D.ビンダーKTM8
2211L.ロイKTM7
2317J.マクフィーKTM6
2476M.ユルチェンコKTM5
2522真崎一輝KTM3
2610D.フォッジャKTM2
2732小椋藍Honda1
288N.ブレガKTM0
2941ナカリン・アティラプワパHonda0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KTM102
2Honda96

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