Round04スペインスペインGP

Moto3 決勝

2018年5月6日(日)

会場:ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト
天候:晴れ
気温:25℃
コースコンディション:ドライ
観客:6万8020人(3日間:14万0913人)

波乱のレースでロペスが4位入賞。鈴木が6位に入る

Moto3クラスは今季最も厳しい戦いとなり、トップグループは20台前後に膨れ上がりました。中盤以降、その中から8台前後が抜け出しますが、終盤に入った19周目の6コーナーで、5番手を走るアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)がブレーキングミスにより前を走るホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)に接触し、これによりカネットとマルティンが転倒。さらにトニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)、エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)も巻き込み、4台が転倒する多重クラッシュに発展しました。この多重クラッシュで優勝戦線に加わっていたHonda勢全員が脱落となり、今大会はHonda勢が一人も表彰台に立てないという、厳しい結果となりました。

Honda勢では、セカンドグループを走っていたアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)がベストリザルトを獲得。9番グリッドからトップグループに加わった鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が6位となり、2戦連続でポイントを獲得しました。今季初フロントローの予選3番手から決勝に挑んだファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)は7位でフィニッシュしました。

トップグループに加わり、最終ラップに3番手に浮上した鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、最終ラップの攻防で9位にダウンし、初の表彰台を逃しました。11位にニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)。12位に佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)。ワイルドカードで出場の小椋藍(Asia Talent Team)が15位になり、デビュー戦でポイントを獲得しました。

コメント

アロンソ・ロペス(Moto3 4位)
アロンソ・ロペス「レース序盤、前の選手を抜こうとしてコースからグラベルに落ちて大きくポジションを落としました。しかし、それからはいいペースを見つけ、トップグループについていくことができました。しかし、終盤はペナルティーのためポジションを落とさなくてはいけなくなり、鳥羽を先に行かせました。そして最終ラップにはもう一つのペナルティーでポジションを下げる必要があると警告を受けました。3位でチェッカーを受けましたが、最終的に4位に降格となりました。とても残念な結果ですが、多くのことを学べるレースでした」

鈴木竜生(Moto3 6位)
鈴木竜生「今日はトップ集団で戦うことができました。最終ラップはスリップストリームを使ってポジションを上げようと、位置取りも考えていました。しかし、前を走る鳥羽君がコースアウトしたときにこぶし大の石が飛んできて、ラジエータとフロントカウルに当たり、穴が空いて指にも当たりました。ヘルメットのてっぺんにも当たっていて危ない状況だったこともあり、少しだけ遅れてしまいました。それが無ければ、もう一つポジションを上げられたと思います。しかし、今週はウイークを通じて苦労したので、シングルフィニッシュできてよかったです。次のフランスでは、予選でしっかりタイムを出すことと、決勝に向けていいセットアップをしたいです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 7位)
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ「今日はマシンは完ぺきだったし、すべてが順調でした。勝てたかもしれないレースでした。しかし混戦の中、ストレートでみんなに抜かれ、120%の走りをしたのですが7位になるのがやっとでした。今日はなにが問題だったのか、解明しなくてはいけません。幸いにもすぐにテストがあるので、そこで検証してみたいです」

鳥羽海渡(Moto3 9位)
鳥羽海渡「残念でした。最終ラップの6コーナーで3位に上がったのですが、そのあとミスをして5番手へとポジションを落としました。しかし、9コーナーで一台抜いて4番手へ上がり、その状態で最終コーナーに入ったのですが、前を走る選手のリアタイヤに当たってはらんでしまい、表彰台を逃しました。残念な結果でしたが、グランプリに来てから一番いいレースができたと思います。そして、一番悔しいレースにもなりました。次のフランスでは、この悔しさを結果につなげたいです」

佐々木歩夢(Moto3 12位)
佐々木歩夢「今大会は、レースウイークを通じてタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せませんでした。ハードでもミディアムでもほとんどタイム差がなく、そのため、予選ではだれかのスリップに入ってタイムを出そうとしたのですが、うまくいきませんでした。しかし、決勝に向けては、ハードでいいタイムが出ていたので自信がありました。しかし、ブレーキングが完全ではなく厳しい戦いとなりました。トップグループについていくのは楽だったのですが、集団の中で勝負することができませんでした。原因をしっかり解明して次のフランスGPに向けて準備したいです」

小椋藍(Moto3 15位)
小椋藍「スタートはよかったのですが、2コーナーの多重クラッシュで弾き出されて遅れてしまいました。それでトップ集団から遅れてしまい、後ろのグループでの戦いになったのですが、タイム的にも全然満足のいく走りはできませんでした。タイムが出なかったのはトップ集団から遅れたこともありますが、ミスが多くて、追いつけませんでした。とにかく、トップとのタイム差が大きすぎることが今回の課題となりました。本当に残念でした」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
165P.エッテルKTM39'39.799
212M.ベツェッキKTM+0.059
342M.ラミレスKTM+3.733
472アロンソ・ロペスHonda+3.515
55J.マシアKTM+3.958
624鈴木竜生Honda+4.000
721ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+4.033
884J.コーンフェールKTM+4.161
927鳥羽海渡Honda+4.171
1019G.ロドリゴKTM+4.216
1123ニッコロ・アントネッリHonda+4.176
1271佐々木歩夢Honda+4.264
1316A.ミニョKTM+8.166
1476M.ユルチェンコKTM+8.382
1532小椋藍Honda+27.297
167アダム・ノロディンHonda+27.346
178N.ブレガKTM+27.574
1811L.ロイKTM+27.599
1941ナカリン・アティラプワパHonda+27.795
2022真崎一輝KTM+37.042
RT33エネア・バスティアニーニHonda+4Laps
RT14トニ・アルボリーノHonda+4Laps
RT88ホルヘ・マルティンHonda+4Laps
RT44アーロン・カネットHonda+4Laps
RT75A.アレナスKTM+9Laps
RT48ロレンソ・ダラ・ポルタHonda-
RT10D.フォッジャKTM-
RT17J.マクフィーKTM-
RT52ジェレミー・アルコバHonda-

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
112M.ベツェッキKTM63
288ホルヘ・マルティンHonda55
344アーロン・カネットHonda48
421ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda46
565P.エッテルKTM35
633エネア・バスティアニーニHonda33
719G.ロドリゴKTM28
823ニッコロ・アントネッリHonda26
984J.コーンフェールKTM26
1048ロレンソ・ダラ・ポルタHonda25
1116A.ミニョKTM25
1272アロンソ・ロペスHonda23
1342M.ラミレスKTM21
1424鈴木竜生Honda17
1571佐々木歩夢Honda17
167アダム・ノロディンHonda16
1727鳥羽海渡Honda16
185J.マシアKTM15
1911L.ロイKTM7
2014トニ・アルボリーノHonda6
2122真崎一輝KTM3
2240D.ビンダーKTM3
2317J.マクフィーKTM2
2476M.ユルチェンコKTM2
2575A.アレナスKTM1
2632小椋藍Honda1
2710D.フォッジャKTM0
288N.ブレガKTM0
2941ナカリン・アティラプワパHonda0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda83
2KTM77

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