ROUND 16

オーストラリアオーストラリアGP フィリップアイランド・サーキット 2017.10.20(金)-22(日)

第16戦 オーストラリアGP

激戦が続く2人のタイトル争い

Moto2クラスは、総合首位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と総合2位のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)のチャンピオン争いとなりました。その差は24点。厳しい戦いが続いています。

15戦を終えて8勝を挙げているモルビデリは、ウエットコンディションの日本GPでは8位。難しいコンディションの中で着実に走ってポイントを獲得しました。このレースでは、総合2位のルティも思うようにペースを上げられず11位でした。

今大会は、2人の戦いになることが予想されます。昨年の大会では、ルティがポール・トゥ・ウインを達成し、モルビデリが2位。今年は、チャンピオン争いをする2人の戦いに大きな注目が集まります。

前戦日本GPで今季3勝目を挙げたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)はチャンピオン獲得の可能性が消滅しました。そのため、残り3戦はタイトルへのプレッシャーのない戦いとなるだけに、今大会も優勝候補の筆頭、今季4勝目が期待されます。

総合4位にミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)、総合5位にフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)、総合6位には昨年の大会で予選2番手につけたマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、前戦日本GPで今季初ポールポジションを獲得し、決勝6位の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が総合7位と続きます。日本GPでは、終盤までトップを走り、今季初優勝の期待が膨らみましたが、終盤ペースが上がらず6位へとポジションを落としました。今大会はその雪辱に挑みます。

以下、ドミニク・エガーター(Kiefer Racing)が総合8位、シモーネ・コルシ(Speed Up Racing)が総合9位、前戦日本GPで3位になり今季2度目の表彰台に立ったハフィズ・シャーリン(Petronas Raceline Malaysia)が総合10位と続いています。

日本GPで好調な走りをみせるも、予選では転倒を喫し29番手、決勝では転倒再スタートを切って20位の長島哲太(Teluru SAG Team)も、その雪辱に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「残すところ3レースですが、ポイント差はあまり大きくありません。なので、自分たちは冷静さを保ち、懸命に作業をして、ミスをしないようにしなくてはなりません。自分のチームには大きな自信を持っています。できれば、今週末は天気がよく、いいレースができることを望んでいます。去年はトーマス(ルティ)と優勝をかけて激しいバトルをしました。フィリップアイランドではいつものことなので、今年の決勝でも激しい争いになるのではないかと思っています」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「言うまでもなく、もてぎの結果は残念でした。なにもできなかったから特にそう感じるのだと思います。しかし、そのことは忘れて、もてぎとは全く違うコースであるフィリップアイランドに目を向けていきたいです。去年はここでフランキー(フランコ・モルビデリ)とのバトルに勝ちました。今年はすべてのライダーが愛するこの素晴らしいサーキットで、さらにいい結果が得られるようにベストを尽くします。フィリップアイランドが終わると、残り2レースしかありませんからね」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「もてぎで優勝できたことは、自分にとっては本当に重要なものとなりました。ミサノでのケガ以降、最初の優勝になったこと。そして、ひどい天候の中でとても集中し、スムーズなライディングをしてチェッカーを受けるまで常に先頭に立ち続けることができたからです。今は全く違うレイアウトのフィリップアイランドに来ています。高速コーナーがたくさんある点が楽しいところです。サーキットは違いますが、目指すところは同じです」

中上貴晶(Moto2 総合7位)
「フィリップアイランドは、シーズンを通じて好きなサーキットの一つです。高速コーナーが多く、とても刺激的です。今回はしっかり結果につなげたいです。昨年は予選で転倒して右肩を負傷しました。決勝も序盤の多重クラッシュで大きく遅れましたが、その後、ポジションを回復して5位になりました。ケガをしている中でいいレースができました。今年は、表彰台、優勝を目指してがんばりたいです」

長島哲太(Moto2 総合27位)
「オーストラリアGPの開催されるフィリップアイランドは、初めて経験するサーキットなので、どんなフィーリングになるのか、とても楽しみです。日本GPは転倒し再スタートをすることになり、思ったような結果は残せませんでした。しかし、いいフィーリングだったので、そのままの勢いで今大会に挑み、ポイント獲得を目指したいです」

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