ROUND 16

オーストラリアオーストラリアGP フィリップアイランド・サーキット 2017.10.20(金)-22(日)

第16戦 オーストラリアGP

タイトル王手のミル、それを追うフェナティの走りに注目

Moto3クラスは、今季8勝を挙げて総合首位のホアン・ミル(Leopard Racing)が、日本GPに続き、今回もタイトル王手で大会を迎えます。総合2位には、前戦日本GPで今季3勝目を挙げたロマーノ・フェナティ(Marinelli Rivacold Snipers)で、タイトルの可能性を残すのは、この2人だけ。その差は55点。今大会、ミルがフェナティに50点以上のリードをキープすればタイトルが決まります。

激しい雨の中で行われた前戦日本GPでミルは、今季初めてノーポイントに終わりました。大きなプレッシャーの中で戦っていることを感じさせましたが、今大会も大きなプレッシャーとの戦いとなります。一方、全力で攻めの走りをすることになるフェナティは、ミルに先着するのはもちろんのこと、今季4勝目を目指します。Honda勢同士のチャンピオン争いに世界が注目しています。

以下、総合3位にアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)、総合4位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Racing Moto3)、総合5位にホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Racing Moto3)、総合6位にジョン・マクフィー(British Talent Team)と続き、Honda勢が上位6位までを独占。エネア・バスティアニーニ(Estrella Galicia 0,0)が9位につけて、トップ10では7人のHonda勢が名前を連ねています。今大会は、シーズン15勝目とシーズン12回目の表彰台独占が期待されます。

HondaはすでにMoto3クラスの11回目のコンストラクターズタイトル獲得を決めています。ライダーズタイトルでも、チャンピオン争いに生き残っている2選手がHondaの選手で、16回目のライダーズタイトル獲得が確定しています。

総合13位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、前戦日本GPでベストリザルトの4位を獲得、今大会はMoto3クラス初の表彰台獲得に挑みます。総合23位の佐々木歩夢(SIC Racing Team)は、好調な走りを結果につなげられずフラストレーションをためています。総合28位の鳥羽海渡(Honda Team Asia)も苦戦が続いています。佐々木と鳥羽はフィリップアイランドのレースが初めてとなりますが、ともにベストリザルトに挑みます。

コメント

ホアン・ミル(Moto3 総合1位)
「私たちはもう、もてぎをあとにしました。いつものように、前の結果ではなく次のレースに焦点を当てています。できれば今週末は天候がよく、いいフリー走行をして前の方のグリッドからスタートできるようにしたいです。レースでは、これまで同様『攻め続ける』ようにしたいです。Moto3では、ほかに方法がないからです。この最高のレーストラックで、勝利に向けてたくさんのライダーたちが繰り広げる非常にエキサイティングなレースがどのようなものになるのか、楽しみにしています」

ロマーノ・フェナティ(Moto3 総合2位)
「日本GPで優勝したことで、チームの志も高く、幸せな気持ちです。そして、大きな自信とともにオーストラリアに来ています。フィリップアイランドは、ライダーたちが本当の差をつけることができる難所が多いセンセーショナルなサーキットです。私はここのすべてが大好きです。最良の結果を得られるようベストを尽くします」

アーロン・カネット(Moto3 総合3位)
「オーストラリアには、チャンピオンシップ3位でやってきました。3位という順位はとても大切だと思います。また、このサーキットではいくつかいい思い出があります。初表彰台獲得となった去年は、レースが終わったあと、自分のレース人生の中で最高の5分間を経験しました。パルクフェルメでおかしくなったんじゃないかと思うくらい泣いてしまいました。今でも思い返すと、髪の毛が逆立ちます。また表彰台に立てるように戦って、この特別なサーキットでの勝利に挑戦できればいいです。また、オーストラリアは全く別世界のようなので大好きです」

鈴木竜生(Moto3 総合13位)
「前戦日本GPでは自己ベストの4位になり、たくさんの人におめでとうと声をかけてもらいました。しかし、表彰台にあと一歩のレースだったし、まったくうれしくない4位でした。とにかく、表彰台に立つために戦えなかったことが残念で仕方ありません。連戦となるオーストラリアGPは、その悔しさをぶつけたいです。フィリップアイランドは高速コースなのでイタリアGPのムジェロのような戦いになると思います。とても楽しみです」

佐々木歩夢(Moto3 総合23位)
「先週の日本GPはすごく悔しいレースでした。この数戦、なかなか思うように走れないレースが続いていますが、気持ちを切り替えて、今週のレースに集中したいです。これまで結果は残せていませんが、シーズン後半戦は、ドライでもウエットでもいいペースがあります。3連戦最後のマレーシアGPはチームのホームグランプリなので、オーストラリアGPでしっかり結果を残してマレーシアに挑みたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合28位)
「フィリップアイランドは、初めて経験するサーキットなので、金曜日の初走行を楽しみにしています。初めてのサーキットということで、まずは、コース攻略に全力を注ぎたいです。コースは高速サーキットで、自分の好きなレイアウトです。この数年、自分の力を出し切れない悔しいレースが続いているので、しっかり結果を残したいです」

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