ROUND 15

日本日本GP ツインリンクもてぎ 2017.10.14(土)・予選

第15戦 日本GP

難しいコンディションとなった予選でマルケス3番手。ペドロサは6番手

10月14日(土)・予選  天候:雨のち曇り
気温:15℃  コースコンディション:ウエット

第15戦日本GPの予選は、ウエットコンディションで行われ、フリー走行でトップタイムをマークしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3番手につけ、今季11回目のフロントローを獲得しました。フルウエットで行われたFP3、FP4でトップタイムをマークしたマルケスは、路面が乾き始める微妙なコンディションの中で1回目のアタックでライバルを圧倒する1分53秒台をマークしました。2回目も新品のレインタイヤでコースインすればポールポジション(PP)は確実でしたが、決勝日が”フラッグ・トゥ・フラッグ”になったことを想定、微妙なコンディションの中でスリックタイヤのフィーリングを確かめ、その間にポジションをふたつ落とし、3番手で予選を終えました。今季7回目のPPこそ逃しましたが、内容では今季6勝目に向けて大きな手応えを感じる一日となりました。

チームメートのダニ・ペドロサは、FP3、FP4と順調にセットアップを進め、予選でも周回するごとにタイムを短縮して6番手につけました。昨年の大会は、フリー走行のケガで決勝をキャンセルしましが、今年はその雪辱と2年ぶり4回目の日本GP制覇に挑みます。

初日9番手のカル・クラッチロー(LCR Honda)は、フリー走行で思うようにタイムを伸ばせず15番手。予選Q1でも思うようにタイムを伸ばせず15番グリッドとなりました。ウエットコンディションでセットアップが進まなかったクラッチローは、決勝日のウォームアップで最後の調整に挑み、ポジションばん回に挑みます。

ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、フリー走行19番手、予選も19番手。代役出場の青山博一(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、この日もミシュランタイヤのフィーリングをつかむための一日となり予選21番手。ともに後方からの追い上げに挑みます。決勝日も不安定な天候が予想される日本GP。ホームGPを迎えるHonda勢が、2年連続の大会制覇に挑みます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
マルク・マルケス 「結果はよかったのですが、スリックタイヤを選択したのは正しくなかったと思います。スリックタイヤには少し早すぎるコンディションでした。とにかく、ものごとのポジティブな面を見ることが大切です。第一に、レインタイヤでいいラップを刻んでいたので最前列にいるということ、次に、フラッグ・トゥー・フラッグのレースになった場合についていくつか確認できたことです。また、ファステストとなったラップではクラッシュを避けることができ、チームの皆が今夜夕飯に行けなくなることが避けられたのでうれしいです。今週末はすべてのセッションがウエットとなっている中、非常にチャレンジングなコンディションで速いペースを保っているので、今までのところいい週末になっていると思いま す。これはとてもポジティブなことです。明日はまたウエットコンディションになりそうですが、ハーフウエットの可能性についても確認します。そしてそうなった場合には、あらゆる状況に対応できるようにしておかなくてはならないと考えています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 6番手)
ダニ・ペドロサ 「今日の予選は、条件が変化してコース上が乾いてきたので難しいものとなりました。また、ひどいスピニングに苦しみ、最初の走行からタイヤに安心感を得られませんでした。タイヤを変えたところ感覚がよくなったので、ラップタイムを改善することができました。ハーフウエットでは常にマシンを正しくセッティングすることが難しくなります。今日はエレクトロニクスでも多くの作業をしましたし、またコース自体についてもハーフウエットのときと完全にウエットのときとについて理解を深めました。明日になってみないと分かりませんが、天候がどうなるかを確認し、レースに備えていきたいと思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 15番手)
カル・クラッチロー 「今日は全く満足していません。スターティング・グリッドは非常に残念な順位となりました。今の時点では、レイン・コンディションのときにマシンの感覚がよくありません。これまでMotoGPにいたシーズンでは、自分自身は雨に強かったと思うのですが、今は非常に苦戦しています。レインコンディションでも競争力を保ち続けるために、自分のパッケージを改善する必要があると感じています。明日がどのようになるかを確認する必要がありますが、長いレースになるので、皆で今夜データを確認して改善を試みたいと思います」

ティト・ラバト(MotoGP 19番手)
「Q1では、セッション開始後すぐにプッシュして2番手になることができましたが、作戦ミスをしてしまいました。ピットに戻ってタイヤ交換をするのではなく、そのまま走行して速度を落とし、タイヤを冷やしてから再びアタックすることにしました。セッションの最後にリアが大きくスライドしてしまったことから、もうやめたほうがよいと思いました。残念でしたが、この状況でも明日はしっかりと戦えると感じています」

青山博一(MotoGP 21番手)
青山博一 「金曜日のFPではミシュランタイヤの限界点を探るためにほとんどの時間を費やし、限界点を理解するまでに時間を要してしまいました。チームは、リアのグリップを向上させるのに非常にがんばってくれました。今回のような状況下では、リアのグリップが重要になるためです。フルウエットのコンディションであれば大丈夫ですが、予選のときのように、路面が乾き始めると話が変わってきます。リアタイヤはオーバーヒートしてしまうのですが、スリックタイヤを履くにはまだ路面が濡れ過ぎていました。全体としては、いい形で前進していますので、明日のホームレースを楽しみにしています」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
15J.ザルコヤマハ1'53.469
29D.ペトルッチドゥカティ1'53.787
393マルク・マルケスHonda1'53.903
441A.エスパルガロアプリリア1'53.947
599J.ロレンソドゥカティ1'54.235
626ダニ・ペドロサHonda1'54.342
738B.スミスKTM1'54.872
844P.エスパルガロKTM1'54.906
94A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1'55.064
1042A.リンススズキ1'55.483
1129A.イアンノーネスズキ1'55.617
1246V.ロッシヤマハ1'57.786
1376L.バズドゥカティ1'55.862
1425M.ビニャーレスヤマハ1'55.916
1535カル・クラッチローHonda1'55.952
1619A.バウティスタドゥカティ1'56.292
178H.バルベラドゥカティ1'56.668
1822S.ロースアプリリア1'56.771
1953ティト・ラバトHonda1'56.903
2017K.アブラハムドゥカティ1'57.144
217青山博一Honda1'57.157
2245S.レディングドゥカティ1'57.787
2321中須賀克行ヤマハ1'57.861
2431野左根航汰ヤマハ2'01.730

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マルク・マルケス

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ダニ・ペドロサ

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カル・クラッチロー

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青山博一

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