ROUND 15

日本日本GP ツインリンクもてぎ 2017.10.13(金)-15(日)

第15戦 日本GP

ミルがタイトルに王手。Honda勢によるタイトル争いはクライマックスへ

前戦アラゴンGPでシーズン8勝目を挙げたホアン・ミル(Leopard Racing)が、タイトル王手で日本GPに挑みます。ここまで14戦を終えて271点を獲得。今大会にチャンピオンの可能性を残すのは、総合2位で80点差のロマーノ・フェナティ(Marinelli Rivacold Snipers)と総合3位で98点差のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)の3人だけ。ミルのチャンピオンの条件は、2位以下に75点差以上をつけるということで、フェナティに先着すれば、文句なしにタイトル獲得となります。

HondaはすでにMoto3クラスにおける11回目のコンストラクターズタイトルの獲得を決めています。ライダーズタイトルでも、チャンピオン争いに生き残っている3選手はすべてHondaの選手で、すでに、16回目のライダーズタイトルが確定しています。

14戦を終えて13勝。11回の表彰台独占というすばらしい成績を残してきたHonda勢。総合4位にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)、総合5位にはホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)、総合6位にはジョン・マクフィー(British Talent Team)と、上位6位までを独占しています。総合9位にエネア・バスティアニーニ(Estrella Galicia 0,0)と続き、トップ10に7人のHondaライダーが名前を連ねています。

そして、総合15位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)、総合21位の佐々木歩夢(SIC Racing Team)、総合27位の鳥羽海渡(Honda Team Asia)が今季ベストリザルトと初表彰台、初優勝に挑みます。

コメント

ホアン・ミル(Moto3 総合1位)
「今週末はチャンピオンシップにとって、最初のマッチポイントのレースになります。しかし、チャンピオンシップのことを考えすぎないようにするのがベストだと思います。そのためには、いつものように取り組むことが一番です。なぜなら今シーズンは、ここまでそうやって取り組んできてうまくいっているからです。もてぎはみんなにとっても厳しいサーキットです。今回も接戦になると思います。そういう状況なので、日曜日にチャンピオンになれるかどうかを予測することはとても不可能です」

ロマーノ・フェナティ(Moto3 総合2位)
「日本GPからの3連戦は非常にたいへんですが、すばらしい経験でもあります。チャンピオンシップのこの時期に向けて、トレーニングをかなり行ってきました。今はコースに戻るのが楽しみです。3連戦のサーキットはどれもとても好きです。特にもてぎとフィリップアイランドが好きです。セパンもいいところですが、唯一のマイナス点は高い気温と湿度です。いよいよシーズン終盤です。モチベーションは上がっています。できる限りいい結果が出せることを願っています」

アーロン・カネット(Moto3 総合3位)
「日本グランプリは独特な大会です。サーキットは特別だし雰囲気もすばらしい。もてぎでは、ファンが無条件に応援してくれます。ほかのどの大会よりもサインをします。日本のようなユニークな文化に出会えることは非常にすばらしい経験です。もてぎのレイアウトはかなりトリッキーです。タイトなコーナーが多く、コーナーでマシンを止めるのがたいへんです。今年はこの部分の安定性がかなりよくなったので、さらにうまくいくことを願っています」

鈴木竜生(Moto3 総合15位)
「Hondaに乗り換えた今年は、トップ10前後が自分の定位置になっています。しかし、もっと上に行けると思うし、そうでなければなりません。Hondaマシンの最大の利点は、トラブルがないことです。さらに、ストレートでは常の互角かそれ以上のスピードがあるので、レース中は冷静に戦えています。もてぎはストップ&ゴーでブレーキング勝負のコース。勝負所は90度。あのコーナーは、一年を通して、ヘレスの最終コーナーと並んで1番の見どころだと思います。今年の目標は表彰台に立つこと。そのためにも予選をしっかり走って、グリッド降格のペナルティーをもわらないように注意したいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合21位)
「いよいよ日本GPです。今年はシーズン前半はあまりうまくいきませんでしたが、後半戦に入って調子は上がっています。マシンの状態がよくなっていて、走り込み、ロングランに重点を置いていることがその要因の一つです。もてぎは1番知っているサーキットです。アドバンテージはないと思いますが、好きなコースなので自信はあります。今回は少なくとも、6~7台によるトップグループになると思いますが、Moto3ならではのバトルと、トップグループで戦う自分を見てもらいたいです。優勝を目指し、表彰台に立てるようがんばります」

鳥羽海渡(Moto3 総合27位)
「ここまでを振り返れば、自分がイメージしていた1年目とは、まったく違う結果になっています。結果を残せない悔しいレースが続いているし、前戦アラゴンGPでも、昨年のCEVレプソルインターナショナル選手権で走っていたときの自己ベストタイムを超えられませんでした。日本GPはホームグランプリなので、そういう悪い流れを払拭したいです。家族や友だちなどみんなが来るので、一番いい結果を残したいです。もてぎはホームグランプリというほどのアドバンテージはありませんが、目標はトップグループを走ることです。もてぎを走れば、マシンの状態も、自分の走りもチェックできます。とにかく来年に向けてこのもてぎが最も重要なレース。トップグループに加われれば表彰台を狙えると思うし、FP1からしっかり仕上げていきたいです」

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