ROUND 15

日本日本GP ツインリンクもてぎ 2017.10.13(金)-15(日)

第15戦 日本GP

一騎打ちのランキング争いは激戦必至。スポット参戦の日本人ライダーにも注目

総合首位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0, 0 Marc VDS)と21点差で追う総合2位のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が事実上の一騎打ちとなっているMoto2クラス。シーズン8勝を挙げるも2度のノーポイントを喫して248点のモルビデリは、昨年の3位に続き、2年連続日本GPの表彰台を獲得、そしてシーズン9勝目に挑みます。

一方、ここまで優勝1回もコンスタントに表彰台に立ち続け、ノーポイントだったのは1度のみのルティは、日本GPでは14年と16年に優勝しています。今大会はシーズン2勝目と3度目の日本GP制覇に挑みます。チャンピオン争いの2人の点差がどう動くのか。世界中のファンが注目しています。

総合3位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)は、今季からデビューしたニューシャシーで6度の表彰台に立ってきました。ここからの4戦はMoto2初優勝に挑みます。総合4位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、第13戦サンマリノGPの転倒で決勝を欠場し、前戦アラゴンGPも完全な体調ではなくリタイアとなりましたが、ほぼ復調した今大会は今季3勝目に挑みます。

以下、総合5位にはフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)で130点、総合6位のマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)は124点。そして総合7位の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が117点で続きます。来季のMotoGPクラスへのスイッチが決まっている中上にとっては、今大会がMoto2クラスを走る最後の日本GPとなり、2006年の青山博一(当時250ccクラス)以来となる日本人選手の日本GP制覇が期待されます。

総合27位の長島哲太(Teluru SAG Team)も、ホームグランプリに闘志を燃やしています。今季ベストを狙います。また今大会は、ワイルドカードとして水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.)と榎戸育寛(MOTOBUMHONDA)が出場します。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「いよいよチャンピオンシップにとって重要な時期になりました。ここからの3週連続のレースではどんなことが起きても不思議ではありません。チャンピオンシップもそうです。そのため、これまでの調子をキープするために全力で取り組むことが最優先事項になります。今シーズンはとてもうまくいっています。残りの4レースを慎重に走って、とにかくポイントを獲得していくというやり方は十分に可能ですが、それは僕のやり方ではありません。今年はフロントで戦っているときが一番強いと感じているし、そういうレースをしなければなりません。日本で勝てるのであれば優勝できるように全力でプッシュします。もし勝てないのであれば、そのときは考えなくてはいけません。可能な限り多くのポイントを獲得できるようにします。それもレースの展開次第です」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「これから3週連続のレースです。チャンピオンシップの最後のパートとなるこの連戦はいつも好きです。もてぎでは何度もいい結果を出してきました。フィリップアイランドやセパンもそうです。同じような結果を今年も出せることを願っています。もてぎはハードブレーキングポイントが多く、とても特別なサーキットです。また、天候も特別ですが準備はできています。まだチャンピオンシップは終わっていません。21ポイント差がついていますが、残り4レースもあるのでそれほど大きな差ではありません。いつものように集中して、クルーとの仕事を楽しみたいです。そしていい結果が出せることを願っています」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合3位)
「現在の総合3位を獲得することが残りのシーズン目標なります。アレックスとの総合3位争いは厳しいと思いますが、僕たちは確実によくなってきているので自信があります。僕たちのマシンはまだフルシーズンを終えていないので、新しいサーキットは僕たちにとっては、いつも大変な作業が待ち受けています。もてぎはデータがないので、今週末は着実に前進しなければなりません。そういうサーキットでも僕たちの力をすでにみせてきました。今回もそうしたいです」

中上貴晶(Moto2 総合7位)
「もてぎは、海外のライダーたち同様に、自分にとっても一年に一度のサーキットになっているので、すでにアドバンテージはないと思っています。レイアウトは単純ですが、シーズンを通して見れば独特なコース。マシンのセットアップも、もてぎ特有のものが求められます。一番求められるのはブレーキングのスタビリティー。勝負どころは90度コーナーになりますが、自分としては、そこまで勝負をひっぱりたくないと思っています。日本GPは今年が9度目。今年はMoto2最後のシーズンになるので、家族、友人、関係者や応援してくれるファンのためにも、日の丸を表彰台の真ん中に立てたいです。去年は絶対に勝ってやろうという強い気持ちで挑みました。それは今年も変わらないし、まだ、成し遂げていない母国GPの優勝を今年は達成したいです」

長島哲太(Moto2 総合27位)
「全日本時代、もてぎでは転倒が多く、どちらかといえば苦手なサーキットでした。でも、去年ワイルドカードで出場してポイントを獲得したことが大きな自信になりました。勝負所はV字と90度コーナー。とにかく、グランプリのMoto2クラスは、全日本とは比べものにならないくらい限界が高いし、レベルの高い走りをしています。そういった走りを、ぜひサーキットに来てもらって間近で見てもらいたいです。去年はワイルドカードでポイントを獲得したので、今年は、まずはトップ10を目標にそれ以上を狙っていきたいです。応援よろしくお願いします」

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