ROUND 12

イギリスイギリスGP シルバーストーン・サーキット 2017.08.25(金)-27(日)

第12戦 イギリスGP

ミルは4戦連続で優勝なるか

Moto3クラスは、11戦を終えてHonda勢がランキング上位6位までを独占しています。総合首位のホアン・ミル(Leopard Racing)は、シーズン中盤戦に入って、ドイツGP、チェコGP、オーストリアGPと3連勝を達成。シーズン7勝目を挙げてチャンピオン獲得に大きく前進しています。チャンピオンシップの戦いと同様、シーズンが進むにつれて、その速さに磨きをかけているミル。今大会も優勝候補の筆頭です。

総合2位にはロマーノ・フェナティ(Marinelli Rivacold Snipers)。レッドブル・リンクでの初めてのレースを経験した前戦オーストリアGPは予選11番手、決勝13位と苦戦しましたが、優勝を含む6回の表彰台に立つ安定した走りで、今大会は今季2勝目と7回目の表彰台を目指します。

総合3位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)は、チェコGPで3位、オーストリアGPで5位と着実にポイントを獲得しています。総合4位はホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Racing Moto3)で、ドイツGPのフリー走行のケガでドイツGPとチェコGPを欠場するも、復帰戦となったオーストリアGPで今季5回目の表彰台となる3位に入り、大きな拍手を送られていました。今大会も優勝争いに加わることが確実です。チームメートのファビオ・ディ・ジャンアントニオが総合5位。ジョン・マクフィー(British Talent Team)が総合6位に続いています。以下、エネア・バスティアニーニ(Estrella Galicia 0,0)が総合10位と、トップ10にHonda勢7人が名前を連ねています。

日本人勢は鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合14位。Moto3クラスのデビューシーズンとなった15年には、それまでのベストリザルトとなる10位でフィニッシュして大きな自信を得ているだけに、今年は目標とするトップ5を目指します。前戦オーストリアGPでは他車と接触し、転倒しており、今大会はその雪辱を目指します。総合21位の佐々木歩夢(SIC Racing Team)、総合24位の鳥羽海渡(Honda Team Asia)も今大会はベストリザルトを目指します。

コメント

ホアン・ミル(Moto3 総合1位) 「ここ数レースは最高でした。シルバーストーンもこの調子で、引き続き取り組むつもりです。オーストリアでは引き離すことができましたが、今週末は高速でオープンなサーキットなので、それが難しくなります。激しいバトルになると思うので、できる限り準備を整えて、確実にポイントを獲得したいです」

ロマーノ・フェナティ(Moto3 総合2位) 「オーストリアが悪い結果だったので、自信を取り戻すためにもいい週末にしなければなりません。シルバーストーンはとても好きなサーキットです。オーストリアよりも僕のライディングスタイルに合っているので、天気がよくて集中力を維持することができれば、うまくいくと思います」

アーロン・カネット(Moto3 総合3位) 「昨年はシルバーストーンを走るのが初めてでした。風が強く曇ったコンディションとなった決勝ではトップグループで走ることができたので、2年目の今年は大いに期待しています。今年はすでにサーキットを知っていますし、シルバーストーンの天候は難しいことも分かっているので、違うレースができると思います。このサーキットは長く、雨と風に悩まされる難しいサーキットですが、こればかりは仕方ありません。レースがドライコンディションになったら、トップ5か6でフィニッシュしたいです」

鈴木竜生(Moto3 総合14位) 「この数戦、課題となっている金曜日のフリー走行でしっかり走って、いい流れをつくりたいと思っています。シルバーストーンは天候が変わりやすいサーキットなので、どういう状況でもしっかり走れるようにしなくてはいけません。ここは自分にとってはいい思い出のあるサーキットなので、シルバーストーンからシーズンの残りのレースでいい流れにできたらと思っています。目標はトップ5でフィニッシュすることです」

佐々木歩夢(Moto3 総合21位) 「後半戦がスタートして2戦を終えましたが、まだ、いい走りをするきっかけがつかめていません。今大会はしっかり集中して、いい流れをつかむきっかけのレースにしたいです。そのためにもフリー走行がとても重要なので、金曜日はいいポジションにつけて、そして土曜日の予選でいいグリッドを獲得したいです。決勝ではトップ6を目指したいです。シルバーストーンは、ルーキーズカップで初優勝を達成した思い出のコース。Moto3でもそういうレースにしたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合24位) 「前戦オーストリアGPでかなりマシンのフィーリングもよくなり、いい走りができました。転倒したため予選グリッドが悪くて決勝は15位まで追い上げるのがやっとでしたが、今大会は予選でしっかり前につけて、トップ10を目標にしたいです。オーストリアGPでは、今までとはまるで違うマシンに生まれ変わったと感じています。攻めの走りができるようになってきたので、金曜日からしっかり走ります」

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